F1チームのオーナーになるという夢を実現
ロータスT127 【写真提供:LOTUS Racing】 |
ロータスT127 【写真提供:LOTUS Racing】 |
しかし、単に「ロータス」の名前を復活させただけではビジネスマンとしての名をあげることにはつながらない。それよりもまず、フェルナンデスは純粋に「F1のチームオーナー」になるという、子供の頃に誰しもが思い描いた夢を実現させたかったのではないだろうか。そして、彼は「ロータス」という「挑戦すること」の名に相応しいチームとしてのF1参戦を何より実現させたかったのではないだろうか。
へレスで開催されたテストで、ドライバーのヘイキ・コバライネンと共にマシンの走行データを見るトニー・フェルナンデス代表 【写真提供:LOTUS Racing】 |
そして、彼はマレーシアGPで英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのような旧型レーシングカーを集めたイベントを開催し、ロータスのスポーツカーオーナーたちにも集まってもらいたい、と以前に話していたことがある。こういった彼の思いからも、「ロータス」ブランドでのF1プロジェクトは単なる私欲のために実行するものではないことが分かる。
発表されたマシン「ロータスT127」の「127」という数字に着目して欲しい。94年に消滅した「チーム・ロータス」が95年用に準備していたマシンの名前が「ロータス112」であった。15年の月日を経てF1に復活する「ロータス」のマシンの名前は、「112」に15を足して「127」だ。
マレーシア人テストドライバーのファウジー 【写真提供:LOTUS Racing】 |
そう、フェルナンデスがやろうとしていることは、チャップマンと「ロータス」を取り巻く人々、そして世界中の「ロータス」ファンに捧げる、夢の続きなのだ。
【写真提供:LOTUS Racing】 |
【関連記事】
F1で大空のバトルが始まる?
【関連リンク】
Lotus Racing(英語)
【All About「モータースポーツ」】
All About モータースポーツ トップページ
All About「モータースポーツ」のメールマガジン好評配信中! 登録はコチラ