2010年の日産モータースポーツ体制が発表に

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス・ゴーン)及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:眞田裕一)が2010年度のグローバルモータースポーツの体制を発表した。

今シーズンは国内の「SUPER GT」のGT500は昨年より1台減少の3台体制で「NISSAN GT-R」を走らせる。そして、中国で人気の「CTCC=中国ツーリングカー選手権」には引き続き「ティーダ」を参戦させる他、国内の若手ドライバーの育成とサポートも引き続き行っていく。
「SUPER GT」GT500に参戦するGT-R
【写真提供:日産自動車】
さらに注目は2010年に向けて準備を進めてきた「NISSAN GT-R」による「FIA-GT選手権」のGT1クラスへの参戦だ。90年代から国内の枠を越えてフランスのル・マン24時間レース、ドイツのニュルブルク24時間レースに参戦してきた「GT-R」の名前が、初めて世界選手権に挑戦することになる。
フランスでテストするFIA-GT仕様のGT-R
【写真提供:FIA-GT】

FIA-GTとはどんなレースか?

「NISSAN GT-R」が挑戦する「FIA-GT選手権」はヨーロッパを中心に開催されているGTレースで、今年からGT1クラスには世界選手権のタイトルがかけられることになった(GT2クラスはヨーロッパ選手権)。シリーズの中では、ベルギーで開催される「スパ・フランコルシャン24時間レース」が同選手権の目玉だが、世界選手権化に伴い、アブダビのヤス・マリーナサーキットや南米のブラジル、アルゼンチン、さらにはロシアでのレースも組み込まれ、「FIA-GT選手権」はヨーロッパだけでなく今後グローバルに注目されるGTレースになっていくはずだ。
FIA-GT第3戦オシャスレーベン、ド迫力のスタート!
【写真提供:FIA-GT】
2010年のGT1クラスのエントリーを見てみると、「アストンマーチンDB9」「フォードGT」「マセラッティMC12」「ランボルギーニ・ムルシエラゴ」「シボレー・コルベット」など欧米のスーパーカーがエントリーしており、ここに唯一の日本車「NISSAN GT-R」が参戦し、真っ向から勝負するという非常に華やかな構図ができあがった。

また、昨年のレースに出場したドライバーを見てみると、30代のベテランドライバーが中心になっており、元F1ドライバーから日本ではほとんど名前を知られていないアマチュアのレーサーまで実に幅広い顔ぶれになっているのが特徴である。世界選手権となる今年は昨年以上にハイレベルなドライバーが集うのではないかという期待も高まっている。
かつてロータスからF1に出場し、全戦予選落ちを喫したミハエル・バーテルスだが、FIA-GTではマセラッティMC12を駆る大スター。2009年は自身3度目のFIA-GTチャンピオンに輝いた。
【写真提供:FIA-GT】
世界選手権になったとはいえ、「FIA-GT選手権」ではメーカー直属の「ワークスチーム」の参戦は認められておらず、プライベート体制のチームのみが参加できる。そのため、ニッサンのモータースポーツ活動を担う「ニスモ」としては参戦することができず、ヨーロッパの2チームに計4台の「NISSAN GT-R」を供給し、技術支援を行っていくことになる。

では、そのFIA-GTに参戦するGT-Rの体制を見てみよう。