それぞれのパーツがレースで戦っている

エンジン、シャシー、タイヤとレーシングカーの代表的な部分の競争にスポットを当ててきたが、細かい部分を見ていけば、サスペンション、ブレーキ、クラッチ、スパークプラグに至るまで、様々な部分でレースを通じた技術開発とその競争が行われていることも忘れてはならない。

軽量で、強固で、壊れず、劣化しにくい部品の開発はレースという特殊な舞台でこそ鍛えられるものだ。長いスパンで行われる市販車用の技術開発では得られない発見があり、部品を開発するメーカーはそこからのフィードバックを自社の製品に活かしている。レーシングカーも壊れにくくなったが、市販車の故障も無くて当たり前になった背景にはレースでの経験が少なからず活かされているし、それはクルマの快適な乗り心地やドライバビリティにもつながっているのである。
レース用に設計されたパーツのノウハウはいつの日か市販車にも応用される。


ドライバーとエンジニア

ライバルよりも速いレーシングカーを手に入れることはレースで勝つために何よりも重要なことである。しかし、そのマシンを走らせるのは人間である。ドライバーの実力とセンスは当然高いレベルが求められるし、そのポテンシャルを引き出す能力が何より必要だ。
最近はコスト削減のために、テスト走行の日数が制限されることが多い。それだけにセンサーのごとくクルマの動きの変化を読み取り、それを伝える能力もレーシングドライバーの良し悪しを決める重要な要素になっている。
エンジニアとセッティングについて話をするドライバー。経験豊富なドライバーからのコメントはチームにとっても大きな財産となる。
そのドライバーからの意見を聞き取り、マシンの最適なセッティングを見出すのが「レースエンジニア」と呼ばれる人たちだ。彼らはまさにテレビ番組のディレクターのようなもので、自分たちが走らせるマシンに絶妙な味付けを施し、レーシングドライバーが全力でレースを戦える状態に仕上げていくのである。

速いレーシングカーを速く走らせられるかどうかは最後もこれまた人間の力にかかっていることを、レースを観戦する際に意識して頂くとより感情移入しやすいものになるはずだ。

【関連リンク】
Bridgestone Motorsport
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