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青山博一がGP250世界王座を獲得!(2ページ目)

オートバイ・ロードレースの世界選手権「GP250」クラスで青山博一が悲願のワールドチャンピオンに輝いた。日本人として6人目の世界王者に輝いた期待の日本人ライダーを改めて紹介する。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

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苦しいからこそ頑張るライダーの底力を見た

青山にとってみれば、グリッドに並べただけでも幸せなことだったかもしれない。苦しい船出であっても、レースを戦える喜びからか、前向きに自分をプッシュし続けていたように思う。

青山は開幕戦のカタールからトップ争いに加っていったものの、パワーに勝り、マシンの特性も異なるアプリリアのバイクの集団に混じり孤軍奮闘していくのはかなり大変なことであった。
バウティスタ(アプリリア、赤)、シモンチェリ(ジレラ、赤白)らとシーズンを通してバトルを展開した青山博一(ホンダ)の走り。
【写真提供:本田技研工業】
青山は地元、ツインリンクもてぎで開催された「日本グランプリ」で2位表彰台を獲得した。苦しいシーズンスタートながらも地元の日本で2位表彰台を獲得した姿を日本のファンは大いに祝福したが、青山は優勝できなかったことに悔し涙を見せた。
日本グランプリで2位表彰台に立った青山(左)
【写真提供:MOBILITYLAND】
その悔しさが彼のハートを今まで以上に爆発させたと言っても過言ではないだろう。多くの熱狂的なファンが見守るスペインGPのレースで、マルコ・シモンチェリやアルバロ・バウティスタらの今年のチャンピオン候補らと大バトルを展開し、見事優勝。この日の青山に涙はなく、表彰台では笑顔で声援に応えた。このスペインの勝利から、青山のチャンピオンへ向けた戦いが本格的にスタートしていったのである。

全戦完走、全戦ポイント獲得!

昨年まで青山が乗っていた「KTM」のワークスマシンは非常にコンペティティブながら、それと引き換えに本当によく壊れるマシンだった。マシンと対話し、時には我慢も強いられたことだろう。しかし、今年のマシンは過去に自身も乗っていた、よく知るマシンであるし、2007年まではワークスマシンとして開発されていたポテンシャルの高いバイクである。さらに、2007年にはアンドレア・ドヴィチオーゾ(現・MotoGPクラス)が16戦中15戦で完走した非常に信頼性の高いマシンであったことも青山のチャンピオンロードをバックアップした。
バウティスタ(アプリリア、赤)、シモンチェリ(ジレラ、赤白)らとシーズンを通してバトルを展開した青山博一(ホンダ)の走り。
【写真提供:本田技研工業】
新しい開発が行われず、ワークス級の恵まれた体制こそないものの、青山は「ホンダ」の旧型マシンを着実にチェッカーへと導き、勝てるレースでは諦めずに勝利を狙っていった。先に述べたスペインGPの優勝に続き、オランダのアッセン、イギリスのドニントン・パークで優勝を飾り、さらにはチャンピオンに王手をかけた終盤戦のマレーシアGPでも見事な優勝を飾った。そして最終戦まで完走率は100%、15位以内に与えられるポイント獲得率も100%と抜群の安定率を見せ、シーズン最多勝こそシモンチェリの6勝に奪われたものの、クレバーで力強く、粘り強い走りはチャンピオンに相応しいものだった。

次のページでは青山の来シーズンの動向を紹介します。
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