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進化を続けるレーシングカートの世界

数多くのF1ドライバーを輩出したレースとして知られる「ワールドカップカートレース」が鈴鹿・国際南コースをレポート。ワークスチームの参戦、F1ドライバーの息子の参戦など話題満載のレースになった。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

世界最高峰のカートレースは本当に凄い!

鈴鹿・国際南コースを疾走するレーシングカート
【写真提供:MOBILITYLAND】

2009年5月23日、24日の2日間、三重県・鈴鹿サーキットにあるショートコース、国際南レーシングコースでは世界最高峰のタイトルがかけられた国際カートレース「CIK-FIA ワールドカップ カートレース IN JAPAN」が開催された。

今年は世界中から凄いメンツが集まってきて、かなりレベルの高い戦いが繰り広げられるであろう。そんなカートをよく知る関係者からの声を聞き、3年ぶりに同レースを取材した。

数多くのF1ドライバーを輩出したワールドカップ!

現役F1レギュラードライバー20人のうち、9人が日本で開催された「ワールカップカートレース」の出身者である。この事実は同レースの重要性を如実に物語っている。
【ワールドカップカートとF1の歴史】
94年、95年には現在トヨタF1でエースドライバーを務めるヤルノ・トゥルーリが当時の最高峰クラス(FSA)で優勝し、99年には現在フォースインディアF1のリザーブドライバーのビタントニオ・リウィツィがFSAで優勝。さらに、もてぎのショートコースで開催された大会のFAクラスでは昨年のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンが優勝を飾った。今をときめくブラウンGPのエース、ジェンソン・バトンも96年にFSAで3位表彰台という好成績を残した一人だ。

同レースで輝かしい成績を残してきたドライバーもいれば1戦限りのレースで不運にも成績に恵まれなかったドライバーもいる。現ルノーのフェルナンド・アロンソは雨でレースが中止となり結果が残っていないが当時から名の知れたドライバーだったという。

このように多くのF1ドライバーにとってはまさに「登竜門」的な存在のワールドカップ。未来のF1ドライバーを探すことができる楽しみは今も変わってはいない。

次のページではさらにF1ドライバーとカートの関係について解説する。

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