F1/F1(フォーミュラ1)について

F1日本GPで使われた緑色のタイヤ(2ページ目)

2008年のF1日本グランプリでは通常と異なるデザインのタイヤが使用された。タイヤのグルーブ(溝)を彩った緑にはF1唯一のオフィシャルタイヤサプライヤー、ブリヂストンからのメッセージが!

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

溝付きタイヤはいつから使われている?

F1では4本の溝が縦に入った溝付きタイヤ(グルーブドタイヤ)が使われていることはかなり有名ですね。しかし、溝付きだけに雨の時も同じ溝のタイヤを使用すると勘違いしている人もいるようです。このページではF1タイヤの基礎知識の部分を改めて解説したいと思います。
フェラーリのフェリペ・マッサ
【写真提供:Bridgestone Motorsport】

最新の技術と緻密な研究によって生み出されるF1タイヤの強烈なグリップ力はインパクト絶大です。しかしながら、タイヤの開発がエスカレートするとコーナリングスピードがあがりすぎ危険であるため、F1ではタイヤと路面の接地面積を減らすことを目的に98年から溝付きのタイヤ(グルーブドタイヤ)の使用を義務付けています。

溝付きになってからも開発競争でタイヤの技術は大幅に進歩し、年々コーナリングスピードは上がり続けていたのですが、2006年でミシュランがF1から撤退しブリヂストンのみになったことで一旦開発競争は終了しました。タイヤのグリップ力や耐摩耗性を競う争いが無くなったことから、(別の車両規定でダウンフォースを削減することを条件に)2009年からは溝なしのスリックタイヤの復活が予定されています。

ということで、今回のように溝にグリーンラインを描くという企画は日本グランプリ限定になることが予想されます。日本グランプリを観戦された方は得をしたということですね!
マクラーレンのマシンに装着されているのは柔らかめのタイヤであることを表す、白のラインが1本入ったソフトタイヤ。
【写真提供:Bridgestone Motorsport】

フェラーリのマシンに装着されているのはグリーンのライン4本の堅めのタイヤ(日本GPではミディアムコンパウンド)。
【写真提供:Bridgestone Motorsport】


【関連リンク】
Bridgestone Motorsport
↑F1全チームにタイヤを供給。サイトは情報が盛りだくさん

「MAKE CARS GREEN」公式サイト

【All About「モータースポーツ」】
All About モータースポーツ トップページ

All About「モータースポーツ」のメールマガジン好評配信中! 登録はコチラ 
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます