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F1を目指す二十歳の決心(2ページ目)

塚越広大(つかこし・こうだい)。16歳でフォーミュラカーレースにデビューし、F3選手権からF1へのステップアップを目指す。二十歳になったF1候補生、塚越の決意とは?

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

初挑戦のマカオGP

マカオGPでの塚越
全日本F3の苦しかった日々をかき消すかのように、塚越が本来持つポテンシャルを発揮できたのがマカオGPだった。結果はクラッシュ、リタイアとなったが世界のF1予備軍が集まった中でオレンジのオートバックスカラーのマシンは確実に存在感をアピールしていた。

「マカオはとにかく楽しかったです。05年にフォーミュラルノーでマカオの市街地を走って、06年が念願のF3。でも全日本F3とチームも違えば、シャシーもエンジンも何もかも違う環境でしたから、大変でした。それはそれで楽しめた部分があります。

所属しているARTAがドイツで事前のテスト走行の機会を作ってくれましたからブッツケ本番というわけではなかったんです。その時は感触が良くて、いいところまでいけるんじゃないか?って思ってました。

でもマカオはぶつかったら終わりですから、気をつけて、本当にじれったかったけど、少しずつ攻めていきました」


グリッドで笑顔も見えた
マカオの話になると表情が活き活きとする塚越。マカオでの楽しさが表情からも伝わってくる。

「各国のチャンピオンと走れたことは良い経験になりました。練習中や予選の戦い方など外国人ドライバーの戦い方は勉強になりましたね。

クラッシュで終った結果は全日本のレースよりも悔しいです。でも、全日本では本当に自信を無くしてしまうレースが多かったから、マカオで上位を走れたことは自信につながりました」
 

塚越は全日本F3でハマってしまった悪い流れをマカオGPで切り替えることができたようだ。2007年の11月、きっと塚越はマカオにリベンジにやってくるだろう。どこかのF3のチャンピオンを手土産に。。。

次のページでは気になる2007年の塚越広大のレース体制について聞く。

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