200台を超えるツーリングカーが参加する伝統のレース、第32回ニュルブルクリンク24時間の決勝レースが6月12~13日に行われ、木下隆之/田中哲也/R.アッシュ/D.ショイスマン組のファルケン☆GT-Rが、日本車として過去最高位タイの総合5位に入り、初のクラス優勝を遂げた。
当地は10日のセッティングを確認するテストレースの段階から天候不順で、決勝レースもスタート直後から雨が降ったりやんだりするなど、タイヤ選択やアクシデントなどでレースは混乱した。そのような状況の中、ファルケン☆GT-Rは大きなトラブルもなく順調に走り続け、日本車として02年に続く過去最高位タイの総合5位でゴール。さらにA8クラスで初の優勝を遂げた。
なお、総合優勝はダーク・ムラー組のBMW M3 GTRで、BMWとしては6年ぶり17回目の優勝。M3 GTR(チーム・シュニッツァー)は、1-2フィニッシュだった。
22万人ものファンが詰め掛けたこのクラシックレース、スタート進行中は強い雨だったものの、ダミーグリッドに車両がそろうと晴れ。しかしパレードラップ中にまた雨が降り出すなど、序盤から大混乱。しかしファルケン☆GT-Rは無理をせずカットスリックタイヤを装着して、最初のピットイン直前には総合3位を走行するなど健闘を見せた。その後も雨が降ったり、やんで路面が乾いたりと天候はめまぐるしく変化。スリックタイヤで出て行った途端に雨が降り出したり、給油装置のトラブルなど細かいトラブルもあったが、明け方には総合5位/クラストップにポジションアップし、最後までその順位を守り抜いた。ファルケンチームで初めてアッシュがチェッカーを受けた。
田中は「おと年と同じ5位でしょう?欲を言うと表彰台に立ちたかったんですけどね。でもクラス優勝できたので素直にうれしいです」と笑顔を見せた。