僕が嬉しそうな顔をして乗っている写真のマシンは何でしょう?
これは“セグウェイHT(ヒューマン・トランスポーター)”と言って、米国の発明家で起業家のディーン・カーメン氏が開発した次世代電動スクーターなのです。実は僕、昨年海外出張しているときにテレビでこのセグウェイを知り、「うわぁー! 乗りたい!」という衝動に駆られたのでした。
そのテレビを見たときに感じたのは、まず、スケボーなんかと違って普通に立った状態で乗れること。だから、前後左右にそんなに大きなスペースが要らなく、とてもコンパクト。それに、乗っている人がみんな楽しそうな顔をして走っていた。つまり、それは楽しくて乗りやすいということに違いない、と直感したんだな。で、乗り物アナリストの血が騒ぎ、無性に乗ってみたくなった、というわけ。しかし、僕にチャンスは訪れなかった。テレビで見たときには、すぐに日本でも話題になるはずとふんでいたのだが、帰国してからというもの全く話題にならず、おまけに僕自身「あれは何という乗り物だったかなぁ?」と名称を忘れてしまう始末。
ところが、僕の記憶からも段々と薄れかけている矢先、そのセグウェイは突然僕の目の前に現れたのだ。それは三栄書房の雑誌“GENROQ/ゲンロク”の取材で筑波サーキットに行ったとき。全日本GT選手権に910レーシングからポルシェで出場する編集部員・宮川選手が、やおらRX-8の後部座席から取り出したのがそのセグウェイだったのだ。RX-8の後部座席に納まってしまうということからも、どれくらいの大きさかは想像がつくと思う。重さは約36kg。まっ、軽いというわけではないが、乗って走るとぜんぜん重さは感じないんだ。ということで、セグウェイ・インプレッションは次号に続く。
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