意外と快適なトラック運転席
運転席には疲労を軽減するエアサスシートを採用。標準装備のオートクルーズなど、様々な疲労軽減の工夫が施されている |
トラックに試乗する場合、一般的にフル積載状態で行う。試乗車はフルサイズの25トン(自重+荷物)なので、約15トンの荷物を積んでいるということ。1トンの乗用車なら1.5トンの荷物を積んでいるのと同じ。それが普通だというのだから驚く。やはりトラックの使われ方ってシビアだ。
絶対的な加速力は皆さんがイメージするより圧倒的に遅い。アクセル全開しても乗用車でゆっくり走り出す時の加速をイメージしていただければよかろう。特に合流車線などはアクセルを床まで踏み込んだって厳しい。高速道路では一旦速度を落としてしまうと、なかなか回復しないほど。
前を走るクルマとの距離が近すぎる場合、警報音で注意を促し、衝突の可能性が高いと判断した場合には、ブレーキ制御で速度を軽減する |
12段変速のATは3速でスタートした後、5速、7速と飛ばしシフト。8速から1段づつ上がっていく。高速巡航になると11速か12速。また、90km/hで速度リミッターが稼働するようになっているということで、アクセル全開のままでもそれ以上の速度は出ない(制限速度は80km/h)。
高速道路を一定の速度で走っていれば快適至極! ダイムラー製のエンジンは振動皆無。騒音だって気にならないレベル。加えて車軸だけでなくキャビンにもサスペンションが付く。その上、運転席そのものも上下します。これなら1日走ったって疲れない。何より見晴らしよくて気持ちよいです。
追突事故低減ブレーキは前方を航空機などに使われるミリ波レーダーで常時探知。車間距離が急速に縮まると警告音を出し、それでもブレーキ踏まないと自動的にブレーキ掛かって速度を落としてくれるシステム。全ての大型トラックに装備されるようになったら、痛ましい追突事故の多くを防ぐことが出来ると思う。