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OEM車に見る、家電化するクルマたち

老舗の軽自動車メーカーだったスバルは、トヨタとの資本提携を機に自社の開発を終了。ダイハツからのOEMとしていく方針を打ち出した。その第一陣として三つのモデルを発表。果たしていかに?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

同じ性能でも売れ方が違う

ルクラ
ダイハツ・タントエグゼをベースとして作られたスバル・ルクラ。トヨタとの資本関係を機に始まった、OEM供給の第三弾となり、ベース車との性能差はあまりない

老舗の軽自動車メーカーだったスバルながら、トヨタとの資本提携を機に自社の開発を終了。ダイハツからのOEM(相手先ブランドによる生産車)としていく方針を打ち出した。その第一陣として三つのモデルを発表。果たしていかに?

といってもクルマそのものはダイハツと全く同じ。R2の後継モデルにタントエグゼを起用。『ルクラ』というネーミングとした。プレオはミラのOEM供給を受けて復活。そして1BOXカーであるディスワゴンの後継としてアトレーワゴンといった具合。

売れ筋になりそうなルクラをチェックしてみると、タントエグゼのままである。当然ながら車両のスペック変わらず、廉価グレードに若干の装備があるためスターティングプライスこそ違うモノの、最上級グレードについちゃ169万1000円です。

パッソ
トヨタ・パッソとダイハツ・ブーンは、兄弟車であって、OEMの関係にはないが、開発・生産はダイハツ主導で行われている。しかしながら、販売台数、知名度などは圧倒的にトヨタ・パッソが優勢(写真はトヨタ・パッソ)

大雑把に言えば、ダイハツのディーラーで買ってもスバルのディーラーで買っても同じだということ。こういったビジネス、今までの流れを見ていると、販売力の強い方が有利。トヨタ・パッソとダイハツ・ブーンは兄弟車ながら、販売台数じゃパッソ圧勝。

一方、スズキの軽自動車を日産で売っているけれど、大健闘してる。はたまたスズキの軽自動車をマツダでも売っているけれど、こちらについちゃイマイチ。ユーザー達を見ているとクルマの性能差やブランドイメージを全く気にしていない感じ。
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