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“世界トップレベル”の東京モーターショー(2ページ目)

100年に一度といわれる不況の中、ほとんどの海外メーカーが不参加となった東京モーターショー。しかし、出展されている技術を見てみると、世界トップレベルの技術が目白押しだ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

地味ながらも世界トップレベルの技術

東京モーターショー
ダイハツ・e:S(イース)
既存の技術から徹底的に無駄を省くことで、30km/Lの高い燃費を実現した

技術的に興味深かったのは以下3つ。スイフトのプラグインハイブリッドと、マツダのクリーンディーゼル、そしてダイハツの2気筒エンジンである。いずれもプレスデーではあまり注目されておらず。地味な存在ながら、間違いなく次世代の日本を代表する技術になると思う。

スイフトのプラグインハイブリッドは、お金の無いメーカーにとって起死回生のタイムリー2塁打くらいのイメージ。毎日の走行距離が20~30kmという人であれば、トヨタ方式のハイブリッドやEVと真正面から戦えるエコ度&エコノミー度を持つ。170万円くらいで市販される可能性がある。

マツダのクリーンディーゼルにもびっくり仰天させられた。従来のディーゼル車と同じくらいのコストで(25万円高程度)、ガソリン並のクリーン度を持つディーゼルを作れるというのだ。クリーンディーゼルは40万円以上高くなる、というのが常識。安くなればハイブリッドと十分戦えます。

東京モーターショー
トヨタ・FT-86 Concept
名前の通り、80年代に人気を博したAE86の現代版的位置付けのコンセプトモデルだ

ダイハツの2気筒エンジンは「低価格でエコ」という路線。リッター30km走るクルマを60万円くらいで販売しようとしているのだった。その根拠の一つが低いコストで生産出来る燃費良い2気筒エンジン。どうやら「エコカーに対するダイハツの本気度」は相当なモノだと思う。

2日間のプレスデーを通して一番人気だったのは、トヨタのFT-86だった。写真で見るよりはるかにコンパクト。車重1100kgくらいに抑えられたなら、相当楽しいクルマに仕上がるに違いない。プリウスくらいの価格で売るなら、オジサン買っちゃうかもしれません。

その他、本邦初公開の3輪車(サイドカー登録。1リッターエンジンを搭載)や、SAIなどの新型車、COTYブースの旧車、ヤマハのカッコいい自転車など、大いに楽しめる出展も少なくない。11月4日までの開催なので、時間を作ってでも見に行くことをすすめます。
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