バッテリーは重いし高い
家庭用電源などからの充電が可能なプラグインハイブリッド。今回の出展モデルでは満充電時で約20kmの走行が可能だという |
フランクフルトモーターショーにトヨタは「プリウス プラグインハイブリッド コンセプト」を出展した。プラグインハイブリッドは次世代の主力となる可能性が大きいと言われている。果たしてどんなメリットを持つのだろう? じっくり紹介してみたい。
最近話題のEV(電気自動車)は、走行可能距離が短いという決定的な弱点を抱えている。大量のバッテリーを搭載すれば解決するのだけれど、短い距離しか走らないときは重いだけ。しかもバッテリーは大量生産したとしても決して安くない。
ちなみに実用走行可能距離100km前後の三菱i-MiEVや日産リーフで250kg程度のバッテリーを積んでいる。200km走りたいなら、500kgものバッテリーを搭載しなければダメ。基本的に長距離走行には向かない。
価格も大きな問題。現在1kWhあたり12万円前後するリチウムイオンバッテリーは、2~3年後に半分。5~6年経つとさらに半額の3万円くらいになると言われている。日産リーフは24kWhのバッテリーを積む、3万円になったとしても82万円だ。車両価格を200万円とするなら、282万円ということです。
プラグインハイブリッドではどうか? 次ページで紹介します