MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

i-MiEV、いつになったら手が届く?(2ページ目)

世界初の量産電気自動車「i-MiEV」がついに発売。459万円という頒価もあって、しばらくはリース契約のみでしか販売されない。来年4月から本格的に一般向けに販売されるが、普及する可能性はあるのか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

3年経てば半額?

i-MiEV
低速からの高いトルクは電気モーターならでは。「i」のターボエンジン搭載車を上回る力強い走りを見せる

すでに何度も試乗しているが、走りに関しちゃ何の心配もいらない。筑波サーキットをアクセル全開で走った時はターボ付きの軽自動車より早かったし、高速道路の100km巡航だって余裕。何より静かで快適だ。誰でも「これは気持ちよい!」と感じるハズ。

エアコンも付いている。冷房は家庭用と同じインバーター式。電費の悪化も予想外に少ない。一方、ヒーター(電気でお湯を作って温風を出す)を使うと極端に電費が悪化してしまう。外気温5度で東京都内の渋滞を走ると、30%前後走行距離は短くなる。

東京以北(特に降雪地域)や、夏が暑い地域はEVにとっても厳しい。青森県などEVを普及させようと考えているようだけれど、基本的に難しいと思う。同じく神奈川県もEVを援助しようとしているが、こちらは理想的な環境にある。

i-MiEV
2010年4月より、個人向けの販売開始予定は2010年4月。予約受付に関しては、2009年7月下旬より開始される予定だ

最も気になる「近い将来の価格」について少々。現在の生産規模年間2,000台で、まだまだ「量産効果」が薄い。2万台規模になってくれば(2012年あたりか?)、補助金を使うと200万円程度の価格になってくるだろう。

2010年に日産も参入。この時点でバッテリーの低コストが進むに違いない。案外早い時期(前述の2012年)に、EVも手が届く存在になるかもしれません。私は200万円になった時点で購入する予定。果たして三菱か日産か?
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