MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

AT感覚でMT燃費のギャラン

ギャランフォルティス ラリーアートは、次世代ATとして注目の「ツインクラッチ式」を採用している。タイムラグのないシフトチェンジとMT並みの燃費が魅力のトランスミッションだ。

国沢 光宏

国沢 光宏

車 ガイド

各種自動車専門誌で、新車記事とインプレッションを広く深く掘り下げ多数執筆。

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変速の早さに驚愕

脚注
ATのようなイージードライブとMTの燃費の良さや楽しさを両立。AT限定免許でも運転可能だ

一般的な日本人にとって「AT」と言えば、オーソドックスなトルクコンバーター+多段変速ギアを示す。「4速AT」なら、トルコン+4段ギアであります。ここにきて燃費の良さをセールスポイントに持つ無段変速のCVTも急増中だ。

しかしこれらのAT、伝達効率(燃費と言い換えてもOK)という点からすればマニュアルミッションに届かない。環境の時代を迎え、各社、伝達効率の良い変速機を鋭意開発中である。そんな状況の中、「ツインクラッチ式」と呼ばれる革新的なATが徐々にシェアを伸ばし始めた。

このタイプの変速機、簡単に説明すると2組のギアを持つ。すなわち、A組は1速と3速と5速。そしてB組が2速と4速と6速といった具合。A組1速ギア使用中、B組は2速でスタンバイしている。

シフトチェンジする場合、1速側のクラッチを切り、2速側のクラッチを繋ぐワケ。この間、A組はすでに3速に入ってます。かくしてシフトアップもシフトダウンも、全くタイムラグなく変速を終了してしまう。

すでにVWはゴルフなどに採用しており、味見した人も少なくないだろう。とにかく変速の早さに驚く。もちろんマニュアルミッションで電光石化の如くシフト操作したっておいつかない。レース用の変速機として開発されたのだから当然か。
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