MAZDA(マツダ)/デミオ

「美しきクルマ」、新型デミオは売れるのか(2ページ目)

新型デミオのアピールポイントはなんといってもデザイン。万人に「カッコいい」と思わせるだけのデザインセンスを持ち合わせている。その抜群の「第一印象」は試乗しても変わらないのだろうか?気になる燃費は?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

よくも悪くもない

走り
剛性感の高かった先代に比べて、硬質感は若干和らいでいる
乗るとどうか? 結論から書くと「目立った特徴はありませんが弱点も無し」。先代のデミオ、ヨーロッパ車並にガッチリしたボディと(だから重かった)、テネコというヨーロッパ製のダンパーを組み合わせることにより、ライバルの日本車とハッキリ違う質実剛健さを持ってました。インテリアの仕上がりなども、安っぽさは無し。

新型デミオは必要なだけのボディ剛性を持たせているが、先代と違い過剰ではない。ダンパーもリア側こそテネコを採用しているけれど、乗り心地や質感に直結するフロント側に日本製を使う。加えてインテリア(実車を見たらリアハッチを開け、ボード類をチェックして下さい)のコストダウンだって相当頑張った。遮音材の関係なのか、エンジンも高回転域になると賑やか。

内装
コストダウンは行っているようだが、安っぽさは感じない
ここで重要なのは「だから悪い」という言っているんじゃないという点です。必要以上の剛性や、ライバルより圧倒的に良い乗り心地、そして普段見えない部分の質感など不要。これをバッサリと割り切ったのが新型デミオの個性なのだ。実際、軽自動車から乗り換えるユーザーからすれば、新型デミオだって十分満足出来るレベルだと思う。

エンジン
1.3リッターは燃費がいいミラーサイクルエンジンを搭載する
それに決定的な問題点は無い。ミラーサイクルエンジンの弱点として「パワーを出しにくい」というモノがあるけれど、新型デミオに乗ってみたら「全く不満無く走りますね」。燃費向上のため採用されたCVT(スクーターのような無段変速AT)も違和感無く仕上がっている。

新型デミオが好調に売れれば(私は販売目標以上に売れると予想します)、日本車に与える影響は大きい。普通のレベルのクルマでもデザイン良いなら売れる、ということですから。

ただ「新型デミオを買いますか?」と聞かれたら、答えは迷わず「いいえ」。やっぱりトシ取ると、ファストフードよりシミジミ美味しいものを食べたいです。週末はマツダのディーラーに行き、ぜひ味見して下さい。

【関連リンク】
マツダ・デミオ公式サイト
マツダコールセンター TEL0120-386-919
 
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