ただし、燃費はもう少し頑張ってほしい…
絶対的な動力性能は「必要にして圧倒的」という感じ。右足にチカラ込めれば、意のままの速度まで文字通り”瞬時”だ。4,3リッターV8エンジンを搭載するGS430より間違いなく速い。富士スピードウェイのようなサーキットで全開にすると「およそ3分で売り切れてしまう」バッテリーも、普通の街中なら十分の容量。よほど非合法な走りをしない限り、バッテリー容量に不足を感じことなどなかろう。少なくとも動力性能に関して言えば、100%満足出来ると思う。というか、これ以上の早さなど不要。ただ来年あたりに行われるマイナーチェンジで、新型LS460に搭載される4,6リッターをGSも搭載する予定。それには勝てまい。
個人的に「もっと頑張って欲しかった」のが燃費。いろんな走り方をしてみた結果、実用燃費はプリウスの半分といったあたり。参考に書いておくと、プリウスの渋滞燃費20km/L。GS450hなら10km/Lといった具合。流れの良い道であれば12km/Lくらいまで伸びるけれど、3,5リッターV6でも同じくらい走ると思う。
開発関係者に話を聞くとGS450hは「燃費を追求した」というより「燃費も考えた」のだという。ハイブリッド好きにとっちゃココロザシからして大いに不満。次は今回のシステムを使い、街中でリッター15km/L近く走る2,5リッターV6+ハイブリッドのクラウンなどいかがか? 500万円を切れば売れると思います。