新型マジェスタは「V8を搭載しているのに軽い」とか「価格がリーズナブル」と言う評価を得ているけれど、クラウンと共通シャシであれば当然だと思う。いや“クラウンのV8”なら、少なくとも価格的には安くないんじゃなかろうか。参考までに書いておくと今までセルシオはマジェスタと限りなく近い車格だったけれど、明らかに離れた感じ。エンジンと6速AT以外、ほとんど全ての点でセルシオの方がコスト掛かっているだろう。開発中の次期型セルシオは、現行モデルより一段と気合い入ったモデルになると言われているから、もしトヨタ渾身の高級車に乗りたいなら、次期型セルシオを待つこと。それまでの繋ぎにマジェスタ買うならいいですけど。
といった生い立ちを前提にしてマジェスタのスペックなど分析してみよう。最も大きなニュースは、自動停止機能まで付く低速域でのクルーズコントロールだと思う。
また、トヨタでは初めてとなる、レーンキープアシスト機能が付く。すでに日産とホンダで実用化されているけれど、今まで完全手放し走行を禁じ手としていた。日産は極めて弱いアシストしか行っておらず、事実上ハンドル握っていないとすぐ車線から逸脱してしまう。ホンダの場合、ハンドルから手を離して数秒経つと自動的にアシストが解除された。マジェスタは自動運転に限りなく近づいているそうな。
このあたり、実際に様々な状況で試乗してみないと評価できない(7月中旬に行われる試乗会では時間的に短いため解らないだろう)。少し長い距離を乗れる機会があったら、レポートしてみたいと思う。個人的には大いに期待してます。