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新型クラウンのカタログを開いたら『ZEROクラウン』と書いてある。コマーシャルも全て同じコンセプト。どんな意味を持つのか? トヨタによれば「このあたりで生まれ変わり、基本に戻って良いクルマ作りをしたい」。もう少し解りやすく説明してみよう。クラウンはユーザーと一緒に年を刻んできた。ユーザーがクラウンの変化を好まなかった、と言い換えても良かろう。クラウンというクルマ、基本的に「アメリカ車を高級とする」コンセプトで作られ、その流れから抜けられなかったため、ヨーロッパ車の味を支持する若い年代から敬遠されたワケ。結果、ユーザー層の平均年齢60歳という「シニア御用達」のクルマになってしまう。
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しかし! 発売された新型クラウンを見ると、残念ながらハイテクの採用は見送られたようだ。渋滞時の追尾モードを探すも装備リストに無し。そればかりか、シーマやインスパイアに採用されたレーンキープサポートや、プリウスの自動バック装置、ミリ波レーダーを使うセルシオのプリクラッシュセーフティ(車間距離を常時検知し追突しそうになると自動ブレーキを掛けてくれるシステム)さえ付いておらず。
う~ん! ハード面を見るとクラウンクラスで初めて電動パワステを採用するなど(レーンキープサポートや自動バック装置は電動パワステじゃないと実現できない)、万全なのだけれど。自動運転アレルギーの国交省が認可しなかったのか?
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この部分、1月中旬の試乗で「凄いクルマだ!」となれば書き換えます。個人的にはそう遠くない将来、モーターショーで紹介されたハイテクが搭載されてくると考えている。