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ちなみに偽造カードが原因なら、JR東日本の『Suica』のようなICカードにすればいいだけ。これならJR同様、500円程度のレンタル代(Suicaは500円するけれど、返却すれば返金してくれる)で済む。で、高速道路の利用代金をプリペイド(事前払い)しておけばよろしい。実際、試験運用を開始したバイク用のETCは、SuicaのようなICカード方式を採用している。料金所で一旦停止する必要あるものの、4輪車用のETCだってゲート通過速度は20km/hを推奨している(法規的には料金所手前の制限速度標識の速度。たいてい40km/h )。だったら一旦停止したって同じこと。JHにゃ一般常識が通用しない。
すでにETCを使っている人はどうしたらいいだろう。この場合、大きな不満が残る。そいつは『オルセ』という天下り団体に支払う『再セットアップ料』なるシノギ。定価3千円なのだけれど(オルセに入る金額は500円。新規導入も同じ金額)、クルマを乗り換えるたびに支払わなければならないのだ。つまりETCが普及した後も、乗り換えあればオルセが500円吸い取れるシステムになっているワケ。考えた役人は素晴らしい集金システムだと自画自賛してることだろう(もちろんオルセに天下りするに違いない)。考えて欲しい。オルセはコンピューターを管理するだけ。入力するの、契約している小売店なのだ。手間なしでお金が入る。こんなウマい商売無い。
しかし誤算があった。本来ならETCのシステム上、登録した車両ナンバーしか使えないのだけれど(だから再セットアップで新しい車両のナンバーをインプットする)、今のところ一度セットアップすれば違うナンバーでも通過できてしまう。なぜか? プレートの汚れや気象条件などで読み取れないケースも多く、厳密に運用するとバーが開かないケースだってあるからだ。つまりナンバーとETC車載機に入っている情報が合致しなくたって使えるワケ。「料金を収受する」というETCの目的からすれば、何ら問題ない。だったらJHはハイカを取り上げた罪滅ぼしのため、この状態のままにしておくべき。今も再セットアップしないで使えます。とはいえ、ここでは再セットアップしないことを勧めているわけではない。ETCの載せ換えに際しては再セットアップが必要となっていることは理解の上、どうするかは読者個人の判断としてほしい。
※ETCの再セットアップの必要性につきましては、ユーザーご自身の判断で行ってください。