このクルマ「ヴィッツのシャシを使うistのお兄さん」だと思えばいいだろう。実際、ボルツは一つ上のカローラ用シャシをベースにしている。ただボディサイズからすれば、エクストレイルやフォレスターのライバルかもしれない。車幅は1775?もあり、2000?クラスのエクストレイルやフォレスターさえ凌ぐ。長さも4365?と、RAV4の4151?より長い。写真だと小さく見えるが、けっこう大きいのだ。
なぜこんな大きくなったのか? 「アメリカ育ちだから」である。ボルツは本来アメリカで販売するために企画されたモデルで、GMとの「コラボレート」。車体側はトヨタで設計し生産まで担当するものの、コンセプトワークとデザインをGMと共同で行った。御存知の通りアメリカもSUVブーム。しかし手頃なSUVって案外少ない。若いユーザー層でも買える魅力的なSUVあったら売れるでしょう、というのがトヨタとGMの狙い。
日本はどうだろう。「istじゃ少し物足りない。かといってエクストレイルやフォレスターよりもっと乗用車に近いSUVを望む」と思うユーザーがいればピッタリくるんじゃなかろうか。気になる価格だが、1800?132馬力のベーシックエンジンを搭載するタイプで178万8千円。190馬力の高性能エンジン積むスポーツモデルは205万2千円と発表された。ちなみに生産はアメリカ。純粋な輸入車ということになる。