“カフ・ウォッチ”って、どんなものだかご存じですか。フランス語では“マンシェット(Manchette)”。文字盤がブレスレットと完全に一体化した、シャツのそでくち(cuff)を思わせるデザインの腕時計。これが今、ひそかに熱い! のです。
手首のあたりのアクセントとして、大ぶりな時計を着けるのは、おしゃれのテクニックとしてはもう定番。マニッシュなラージ・サイズの時計も流行っていますが、これから選ぶなら何といっても、エレガントなカフ・ウォッチ。年齢を問わない洗練されたデザインが多いので、1つ手に入れておけば息長く使えます。
さて、まずは《ショーメ》の人気モデルからご紹介。1995年に発表された「ケイシス」は、カフ・ウォッチ・ブームの火付け役となった、このブランドのベストセラー。驚くほどしなやかに腕にまとわりつくブレスレットの仕立ては、さすが名門ジュエラーならではの仕事ぶり。手首にぴったりとフィットさせず、このしなやかさを存分に生かしてややルーズに着けると、さらにトレンド感が高まります。
《ショーメ》 |
デザインはシンプルで極めて完成度が高いものの、ただ惜しむらくは、リュウズがぽんと飛び出していること。この部分が目立たなくなれば、もっとジュエリーに近い感覚になったと思うのですが。しかしながら、10年後、20年後も使える時を超えた美しさは、このモデルの何よりの魅力になっています。
■お問い合わせは、
ショーメ・ジャパン 電話 03-5804-3141 へ。
次は《ショパール》の新作。「アイスキューブ・マンシェット スチール」は、その名の通り、四角い氷を並べたようなシャープなフォルムが目を引きます。文字盤の部分にもグリッド・ラインがあしらわれているので、一見、すっきりとしたバングル・ブレスのよう。
お揃いのリングも入荷がスタートしています。今年のカンヌ国際映画祭では、『アメリ』で主役を演じたオドレイ・トトゥも「アイスキューブ」の小さなペンダントを着けて出席していましたね。
《ショパール》上から: |
■お問い合わせは、
一新時計 電話 03-3272-2572 へ。
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