オートカラーアウォード2010
流行色(ファッションカラー)は、衣服だけに見られる現象ではありません。インテリアや家電などあらゆる身の回りの商品にも、流行色は出現します。日本ファッション協会は、毎年、すぐれたカラーデザインの自動車を表彰する「オートカラーアウォード」を開催しています。乗用車は個人のライフスタイルと密接に関わるものであると同時に、景観を構成する要素となります。都市の印象は、クルマの色によって大きく左右されるのではないでしょうか。
「オートカラーアウォード」の審査対象は、日本国内市場向けに生産、販売、輸入されたカラーデザインです。記事「エコカー元年!深化するエコロジーカラー」でご紹介したように、2008年度は、エコをストレートに表現するグリーンから、次代のエコを表現するカラーの模索が1つのテーマとなりました。2009年度は、16のカラーデザインがエントリーし、11月11日に行われた第1次審査で、12のカラーデザインに絞り込まれ、12月15日、最終審査が行われました。
【CONTENTS】
Page1:オートカラーアウォード2010
Page2:“ヘリテイジ(過去から引き継がれたもの)”の表現
Page3:深みと派手さが共存する、大人の“ブルー”
Page4:“ほのぼの感”への共感
Page5:カトレアのような凛とした美しさ
第1次審査は、塗板とイメージ画像を用いたプレゼンテーションですが、最終審査は、審査会場となる文化女子大学(東京渋谷区)に自動車が展示され、審査が行われました。審査対象となるカラーデザインとは、塗料によるエクステリアカラー(ext.)と、ファブリックやレザーなどで構成されるインテリアカラー(int.)です。
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