カラーデザインにとって必要なこと

2009年11月30日、国立新美術館3F講堂にて、開催されました。
不況という状況の中で、ポジティブなトレンドカラー情報が発信されましたが、この背景には、人間は悲観的になってはいけない、楽観的なものを持って生きていかなくてはならないという考え方があります。インターカラーが発信するトレンドカラー情報には、生きることが楽になるように、生きることがもっと楽しくなるように、ポジティブに生きていこうというメッセージが含まれているのです。
色即是空という禅問答があるように、私たちそのものが“色”であると言い換えることもできるでしょう。会場には、「私たちは“色”である。カラーは思考に影響を与え、行動を変え、そして反応を引き起こす。あなたの血圧を上げることもできるし、食欲を抑制することだってできる。」というメッセージがかかげられていました。
私たちを取り巻く環境には、さまざまな色がありますが、色だけをとりあげると、サインとして使われることが多く、色は言葉のような役割を果たすと考えられています。しかし、色だけでは何のコミュニケーションにもなりません。私たちが色を使ってアクションを起こすことによって、はじめてその色に意味が生まれるのです。
トレンドカラー情報は、主に、商品企画やマーケティング、デザインなどの現場で活用されます。企業や個人がアクションを起こすとき、カラーデザインが重要な役割を果たします。色に独自の意味が付与され、人々の心に響いたとき、色はコミュニケーションの媒体となりうるのです。
【取材協力】
・財団法人日本ファッション協会 流行色情報センター(JAFCA)
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