格式のある柄と素材で魅せる!フォーマルコーディネート
フォーマルの装いといえば古典調の友禅訪問着が主流でしたが、都会的に洗練された着こなしとしては、もっとシンプルにしたいもの。「間帯」は、幅が狭く、結び方も簡単ですが、一般的にいう半巾帯と比べて長さが長く、規格やデザイン性の違いがあるためカジュアルやドレスシーンに幅広く使えます。
間帯(七宝)は、博多織の主な特徴の1つであるタテ糸を、何重にも重ねた「重ね織」。生地・織りの立体感を生かして、柄は大きめのモチーフを使い、同系の2色がデザインの濃淡を引き立てています。
着物は「綾暈し(露芝)」。都会的、現代的な感覚を表現するため、フォーマルの着物には珍しいヘリンボーン柄の紋意匠縮緬の生地を使用し、暈しをかけることによって、優雅さが出るように工夫しています。柄は和の伝統的なモチーフでもある露芝ですが、素描技法にすることにより、あっさりとしたナチュラルな柄になっています。
次は、美術館や観劇などを想定したコーディネートを、ご紹介します。