色のイメージとコミュニケーション
once in a blue moon 青い月を見れるなんて、めったにないこと |
赤
色のイメージは国や地域によって異なりますが、一般的に、赤のプラスのイメージは、情熱、幸運、勇気、生命…などがあげられます。マイナスのイメージとしては、過激、危険、憤怒…などがあります。
赤の使い方として特徴的なのは、「まったくの」や「まじりけのない」という意味でも使われ、例えば、「真っ赤な嘘」と「真っ赤な太陽」では、「真っ赤な」の意味が異なります。
英語の「red~」を、直訳的に「赤~」と表現しないものとして、「red-blooded(勇ましい、男らしい)」、「red-hot(最新の、ほやほやの)」、「red and blues(鎮痛剤、睡眠薬)」などがあります。
白
白のプラスイメージは、潔白、高貴、純粋、公正…などがあげられます。マイナスのイメージとしては、冷淡、空虚、死…などがあります。
「白黒つける」、「白を切る」、「白々しい嘘」など、”白”を使った日本語の表現はいくつもありますね。英語では、「white night(眠れない夜」、「white heat(極度の緊張、激昂状態)」、「white market(公認市場、その反対はblack market)」などがあります。
青
青のプラスのイメージは、知性、希望、冷静、幸福…などがあげられるでしょう。マイナスのイメージとしては、悲しみ、失望、憂鬱…などがあります。
「青写真」は「設計図」や「計画」の意味で日常よく用いられますが、英語でも「blueprint」といいます。「青田刈り」、「青息吐息」、「青天白日」など、”青”のついた表現はたくさんありますね。
英語では、「blue-stockings(才女)」、「blue-sky thinking(空想的な発想)」、「out of the blue(突然に、だしぬけに)」などがあります。
私が個人的に好きなフレーズは、「once in a blue moon(ごく稀に)」。「blue moon」は、月そのものが青いのではなく、高層大気の微粒子によって、百年か千年に一度起こるか起こらないかの極めて稀な現象から、このような表現が生まれたそうです。
色のイメージを活用した、気の効いたフレーズを上手に使ってみたいですね。
※色はあくまで目安です。ブラウザやディスプレイによって、見え方が異なります。
※参考資料:DICカラーガイド
※参考文献:『日本語の発想・英語の発想』 山田雅重著 丸善ライブラリー
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