ファッション記事を読んでいて、カタカナ言葉や流行のファッションの文化背景 がわからず、???となった経験はありませんか。
「60年代調って具体的にどんなスタイルなの?」「ケリー・バッグはなぜケリー?」誰にも聞けない、誰に聞けばいいのかわからない、ファッションの疑問を解決する本をご紹介します。
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「新ファッションビジネス基礎用語辞典」
株式会社バンタンコミュニケーションズ
ファッション記事に頻繁に出てくるカッコイイカタカナ言葉。そのほとんどは「別に意味がわからなくても、ま、いっか」ですませてしまう。
でも、「欲しいアイテムを紹介しているこの言葉がすごーく気になって仕方がない」「言葉の意味がわからないと、どちらの商品を選べばいいか迷ってしまう」、そんな困った経験ありませんか?
「手に入ったものなら何でも着ちゃえばいいのヨ」と思えた奔放な年頃を過ぎて、「このカットとラインで」「あの時代のあのテイストを匂わせて」と細部までこだわって選びたいと願う目利きレベルになると、曖昧にしていたファッション用語が何だか気にかかる。そんなあなたにおすすめしたいのが、この「新ファッションビジネス基礎用語辞典」!
1976年初版発行のロングセラー。手にしっくり馴染むサイズ、ソフトな感触。内容もさることながら、辞典としての装丁や造りも良く、デスクに置いてしょっちゅう使いたくなるような優美さがあります。
内容は「シルエット&ライン」「ルック&スタイル」「ウエア」「服飾ディテール」「服飾品」「服飾素材」「縫い方とステッチ」「洋裁用品と付属品」「ファッション一般」「色彩」「デザイナー」「ファッションビジネス」の12項目。
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「色彩」に関しては約40ページがあてられ、「COLOR/色彩一般」「COLOR NAME/色名」に分類、50音順で検索できます。色名はカラーサンプルはなく、色名の由来や使用場面の説明のみとなっています。
ほかに色に関する項目は「服飾素材」の「染色・加工、柄・色効果」「皮革と毛皮」ページ。また「ファッション・ビジネス」ページに「インターカラー(国際流行色委員会)」の解説があります。
私がこの本を購入したきっかけは、AFT主催色彩検定の初期、まだ色彩よりもファッション・ビジネス関連の出題が多かったため、ビギナー向けのファッション辞典を探す必要があったことから。
その後は、現在のような色彩に重点を置いた出題になりましたが、今でも「色彩検定」1級や「カラー検定」1級ファッション分野では、アパレル業界の基礎知識をからめた問題が見受けられます。上級受験者からご相談を受けたときには、おすすめの辞典としてご紹介しています。
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