色の辞典【今日の用語】 >ふ >フォ・カマイユ配色
「フォ・カマイユ配色」について、詳しく解説します。
ファッションやパッチワークでよく見かける、微妙に違う色を組み合わせた「フォ・カマイユ配色」の作り方を覚えましょう!
●フォ・カマイユ配色
(フォ・カマイユはいしょく/faux camaieu)
トーン、色相の変化が少しついた、近似色の配色。
「フォ・カマイユ配色」の「フォ(faux)」は、フランス語で「偽の」、「カマイユ(camaieu)」は「単色画」を意味します。単色画とは、ほぼ同じ色相の濃淡で描かれた絵のこと。
「フォ・カマイユ配色」は、「単色画と似て非なる」「単色画まがい」の配色です。「カマイユ配色」よりも色相やトーンのズレが大きく、変化のついたもの。
多少、色の差があっても、調和的で遠くから見るとほぼ一色に見えるような近似色で構成されています。
グラデーションでも構いませんが、色相やトーンの差を強調したほうが「フォ・カマイユ配色」の特徴である、わずかに生じた複雑さ、微妙なばらつき感、バリエーションの幅を表現することができます。
「カマイユ配色」は色相を一つ決めて濃淡をつけるだけなのですが、もう一手間かけると、この「フォ・カマイユ配色」になります。
まず色相を一つ決めて濃淡をつくります。次に色相やトーンをちょっぴりズラしてまた濃淡をつくります。これをもう一度ぐらい繰り返してもいいですよ。それらをバラバラに組み合わせれば、ハイ、できあがり。
このとき、色のズラし加減、バラバラ加減、どの色とどの色を隣り合わせればより美しく見えるのか、迷ったり悩んだりすることがあるかもしれません。
そんなときは規則性のある並べ方、たとえば、
●色相やトーンを順序良く並べたグラデーションにする
●濃い薄い、濃い薄い…と濃淡を基準に交互に並べる
●ブルー寄りイエロー寄り、ブルー寄りイエロー寄り…と色相を基準に交互に並べる
ようにすると統一感が出ます。
「フォ・カマイユ配色」はファッションやパッチワークによく使われます。穏やかな多色配色にしたいとき、一色ではなく色数を増やしてやや複雑に見せたいときに効果的!
色の組み合わせ方にその人のセンスや個性が表れます。また、配色に決まりはありません。あまり難しく考えすぎず、自由な発想で配置してみましょう。何度も繰り返すうちに、自分なりにしっくりくる配色が見つかりますヨ。
★よく似た配色用語
●カマイユ配色(2003.4.23)
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