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お店の色 その2 夏のディスプレイを考える(2ページ目)

季節感あふれる夏らしいディスプレイ。表現したいのは夏の暑い感じ?氷のような冷たい感じ?色の寒暖感、コントラスト、派手地味感を上手に利用しましょう。

執筆者:細谷 美千代


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夏は暑く?夏は涼しく? 色の寒暖感を利用する
コントラストを強く、派手さをプラスする


コントラストを強く、派手さをプラスする

夏は日差しが強く、晴れた日はどこもかしこも強く照らされ、その色はいつもより鮮やかに、影はいつもより濃く黒く感じられます。したがって、明るいところはより明るく、暗いところはより暗く、色同士の対比がより強く見えます。

このように「コントラストを強く」すると夏らしい配色になります。

もちろん、表現したいものによって、コントラストの強弱を調節する必要があります。たとえば同じ寒色系の配色でも、固い氷を表現する場合は「コントラストを強く」、流れる水を表現する場合は「コンラストを弱く」するかグラデーションにすると、それらしい感じに。


[ コントラストが強い配色 ]

  並んでいる色の対比が強い。

[ コントラストが弱い配色 ]

  並んでいる色の対比が弱い。



また、「暖色」「寒色」ほど知られていませんが、色の感情効果には「派手地味感」といって、元気で派手に感じられる色、おとなしく地味に感じられる色があります。

「パーティだから地味だと目立たない。華やかな色にしよう!」「もう若くないから派手な赤い洋服は着られないんじゃないか。」と言ったりしますよね。ファッションだけでなく、閑静な住宅地は地味な色、にぎわいを演出する商業空間は派手な色が好まれます。


[ 派手な色 ]

  明るく鮮やかな色。


[ 地味な色 ]

  灰や灰みがかった濁った色。


気温が高くなると、活動は活発に、服装は身軽になって、開放感から多くの刺激を求めるようになります。アロハシャツのような「派手な色柄」でもすんなり受け入れられますから、特にターゲットが若年層の場合、「派手な配色」をアイキャッチに利用することができます。このとき背景を「地味な配色」にすると、より派手さが目立ちます。


一言「夏らしい色」といっても、いろんな表現方法があるんですヨ。いつ、どこで、何を表したいのか、誰に、どのように見せたいのか、細かく具体的なイメージやキーワードを書き出して、ふさわしい配色、色形を考えてみてくださいネ。





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夏は暑く?夏は涼しく? 色の寒暖感を利用する
コントラストを強く、派手さをプラスする

 

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