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徳川美術館を10倍楽しむ方法(2ページ目)

名古屋が世界に誇る歴史ミュージアム「徳川美術館」。尾張徳川家に代々伝わるお宝は絢爛にして豪華! 所蔵点数は1万数千点と、まさに日本一の大名道具コレクション。雅やかな日本庭園・徳川園と合わせて1日たっぷり武家文化の魅力に浸りたい。

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

ポイント1:大名の生活空間を復元

第2~4展示室には名古屋城二の丸御殿の一部を復元。写真は第4展示室の能舞台

第2~4展示室には名古屋城二の丸御殿の一部を復元。写真は第4展示室の能舞台

「尾張徳川家の生活の舞台だった名古屋城の二の丸御殿の一部を、第2~4展示室にそれぞれ部分的に復元しています。第2展示室は茶室、第3展示室は広間、第4展示室は能舞台。そこに、実際に使われていた通りの格好で、道具や衣装、襖絵などを展示しています。単にガラスケースに納められているのとは違って、それぞれの品々が生活の中でどんなふうに使われたり飾られたりしていたのかがイメージしやすくなっています」

ポイント2:企画展が目当ての人は反対回りで

甲冑など合戦の装束を集めた企画など魅力的な企画展が開催される

甲冑など合戦の装束を集めた企画など魅力的な企画展が開催される

「企画展は年に7~8回。こちらが目的の方は、案内板の順番とは逆に回ることをおすすめします。通常、左周りに進み常設展からご覧いただくのですが、常設展だけでもかなり広いので、これだけで疲れてしまう人も。そうならないために、逆回りして企画展示室である蓬左文庫(名古屋市が管理する文献資料を中心に所蔵するスペース。館内で直結している)、第7~9展示室を先に回りましょう。また、蓬左文庫は企画展と連動した展示をしていることが多いので、ここだけ見て企画展をご覧になったと勘違いしてしまう方も。7~9展示室が企画展のメインですので、これが目当てという方は、見逃してしまわないためにも企画展を優先してお回りください」

ポイント3:マニアは季節ごとに通い詰めよ

美しい着物なども随時入れ替わる。同じ物を次に見られるのは何年後?

美しい着物なども随時入れ替わる。同じ物を次に見られるのは何年後?

「豊富なコレクションを活かし、展示品の入れ替えを頻繁に行っています。掛物や能装束は毎月、武具甲冑も3ヶ月に1回は入れ替えます。いったん展示を終えたものは最低1年は所蔵庫にて保管されるので、季節ごとに足を運んでいただくと毎回違ったものが見られます。所蔵品すべてを展示するのにおよそ10年がかかり、図録にも所蔵品すべては掲載しきれないので、ご自身の目で、毎回新しい発見をお楽しみください」

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