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徳川美術館を10倍楽しむ方法

名古屋が世界に誇る歴史ミュージアム「徳川美術館」。尾張徳川家に代々伝わるお宝は絢爛にして豪華! 所蔵点数は1万数千点と、まさに日本一の大名道具コレクション。雅やかな日本庭園・徳川園と合わせて1日たっぷり武家文化の魅力に浸りたい。

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

徳川美術館

~戦国・武将ブームで注目度アップ! 名古屋が誇る歴史ミュージアム
真っ先に出迎えてくれるのは勇壮な具足飾り

真っ先に出迎えてくれるのは勇壮な具足飾り


徳川美術館は、御三家筆頭の尾張徳川家に代々伝わる大名道具を収蔵・展示するミュージアム。昨今の戦国、武将ブームで大いに注目度が高まり、戦国ギャルや歴女を中心に女性からの人気も急上昇中です。

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日本一の大名道具コレクション
コンディションのよさはレプリカと見まがうほど

開館は昭和10年。昭和62年に新館が増築された

開館は1935年。1987年に新館が増築された

同美術館のスゴさは、コレクションの豊富さ、そして保存状態のよさ。尾張徳川家が実際に使用した重宝を中心に所蔵し、その数、実に1万数千点にも及びます。明治以降、多くの大名家が宝物を売り払うなど手放してしまった中、これだけまとまった大名道具のコレクションは他では見られません。宝物の保存状態も非常によく、見学者からしばしば「レプリカですか?」と勘違いされるほどだそうです。

家康が身につけた甲冑(かっちゅう)をはじめとする武具、千利休や古田織部ゆかりの品もある茶の湯の道具、豪華で艶やかな能装束、お姫様が楽しみ愛でた遊戯具や絵画、平安時代に描かれた国宝「源氏物語絵巻」などなど。前半は合戦や式典に使われた表道具、後半は奥道具と呼ばれる生活の中の品々と大別され、大名たちのハレの場と日常の生活にふれることができるように構成されています。

では、徳川美術館をより楽しむにはどうすればよいのか? 興味がより深くなる鑑賞のポイント、上手に回るコツ、注目すべき季節の催しなどについて、スタッフの加藤啓子さんにお聞きしました。

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