Dior ガリアーノが魅せるニッポン(2ページ目)

ガリアーノの表現するジャポニズムなコレクション

ディオールのアーティスティック・ディレクターに就任して今年で10年を迎えるジョン・ガリアーノ。彼は、オートクチュール コレクションの創作にあたり、毎回、リサーチのために各国を訪れ、その国の文化や伝統をクリエーションに取り入れることで知られています。

今回の記念展には、昨年秋にガリアーノが訪れた『日本』をテーマに発表した、2007年春夏オートクチュールコレクションのうち、厳選された20点のドレスが展示されています。

日本の伝統的な芸者置屋や茶室、そこで見た帯や折り紙などの造形美や、職人技など日本の伝統文化から多くのインスピレーションを受けたガリアーノ。それら日本的なモチーフに、フランスの40年代テイストや伝統、技術、斬新さ、エレガンスの要素を加味して創造されたドレスの数々は、まさに圧巻！

ガリアーノ自身の解釈を加えて表現されているジャポニズム。様々な日本的要素が加えられた美しいオートクチュールドレスが展示されている会場は、まさに別世界。最高級の生地や素材を使用して創られたドレスは、ため息がこぼれるほど美しく、一見の価値あり。これぞ真のクリエーションだと、忘れ難いほどに感動します。


次のページでは、ドレス1点1点にクローズアップして見ていきます。一流メゾンを数多く担当するメイクアップ・アーティスト、パット・マクグラスによって施されたモデルのメイクにも注目です。