構成の技法
例えば、坂茂《カーテンウォールの家》(1995年)では、ガラスのカーテンウォールという構造システムにひねりを加えて、布でカーテンウォールを作り建築の外壁へと用いたのです。これはドレープをつくるといった項目に分類されます。
その他にも、ヨーリー・テン ねじり巻き上げ、パフになった〈コットン・ホイスト・ドレス〉(2006年春夏コレクションより)や、ミラーリェス+タグリアブエ(EMBT)《サンタ・カテリナ・マーケット》(1997-2005年)など、それぞれがどの項目に分類されるか確かめながら、展覧会を観て回るのも面白いでしょう。
両者の融合
Clad Cuts Spring Summer 2005 collection, Design: Elena Manferdini
Photography: Deborah Bird Model: Joyce Hu
また、個人的に毎回コレクションを楽しみにしている、ヴィクター&ロルフの《非物質性ばんざい》、または《ブルースクリーン》コレクション(2002-03秋冬)は、やはり画期的なアイデアだと感心。ブルースクリーンとして読み込むことができるセルリアン・ブルーの強烈な色合いが服に使用されており、ランウェイを歩くモデルたちが動く特撮スクリーンとなるアイデア。一見の価値あり、です。
「スキン+ボーンズ―1980年代以降の建築とファッション」展では、建築とファッションの相関性を各セクション毎に考察することができます。是非、足を運んでみてください。
【取材協力】
国立新美術館
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