今週の銘柄選択のポイントは?
直近、投資家は総じて「弱気」になっているとみられます。その理由としては、
1、 3月のボトムからすでに約50%上昇したことへの高値警戒感が根強い
2、足元のドル安円高傾向
3、 日米欧各国の雇用情勢の悪化
4、景気対策の息切れ懸念
5、金融政策のエグジット(=金融引き締め)への警戒感
などが挙げられるでしょう。
しかし、半年先を見据えているアナリスト達が、このタイミングで投資判断を次々に引き上げています。このギャップは興味深いところです。
先週は、豪州が先進国初の利上げに踏み切り、金が最高値を更新しました。これらの節目を境に、世界の資金の流れが、また変化しつつあるように思われます。市場では、先々週末に五段階格下げとなった武富士が、自力で資金を調達することを発表、株価も消費者金融や証券関連が急回復しました。また、野村証券の大型公募増資にも国内で3倍、海外では実に10倍もの応募があった模様です。ここにも、お金の流れの変調と力強さが感じられます。
段ボールのレンゴーの社長が、景気連動性の高い段ボールの引き合いが極めて好調で、自分は経済全般は良くわからないが、この雰囲気を見ている限りでは世界的な景気は回復しはじめているのではないか、といった発言をされています。ブラジルのオリンピック開催、南アフリカのワールドカップなど、新興国の景気上昇機運も高まっています。
個別銘柄では、既にリーマンショック以前の株価を回復している銘柄が出ています。日本ガイシ[5333、株価2095円(10/9)]に至っては、当時の2倍まで株価は上昇しています。個別銘柄としては、出遅れ感のある中からリーマンショック直前の株価を意識した動きが、ここから半年間出てくる可能性があると考えます。
これらを総括して、今週の銘柄選択のテーマは、リーマンショック直前株価への戻り期待銘柄群をテーマに個別に有望な銘柄をピックアップしていくこととします。
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*スクリーニングとは? 独自の切り口によって銘柄をランキングし、その中からさらに分析を加えて投資候補銘柄を絞り込む作業をいいます。
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