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ガイド:中妻 穣太 さん |
まずは心のケアとトレーニングを
●子供とのコミュニケーションを日頃から十分とる…些細な変化に気づき、ちょっとしたことでも声をかける
子供とのコミュニケーションを日頃から十分とる必要があると思います。
子供の些細な変化に気づき、「どうしたの? 何かあった?」 と聞けることが、結局一番重要なのではないでしょうか。
●インターネットとはどういうものかを十分に教える
…できれば、親や教師自身の体験を自分の言葉で
現実社会ではなかなか発言しにくい人・発言しにくいことでも、インターネットでは気軽に書けてしまう側面があります。
しかも顔が見えないので、言いたいことだけ言いっ放しにする「言い逃げ」も簡単です。
こういう特性を理解して使うならまだしも、社会とのかかわり方がうまくない子供たちは 特に、このような特性に無自覚なまま(あるいはこの特性を利用しようとして失敗し) ネット上で暴走してしまうことがよくあります。
●禁止事項を明文化する
…アダルト禁止、出会い系禁止など
…フィルタリングソフトでフォローすることもできるが、それだけに頼ってはだめ
掲示板の利用を禁ずるのもひとつの手です。
掲示板は特に「言い逃げ」が起こりやすく、最近では公的な対話のやり取りには あまりふさわしくないと見られるようになっています。
掲示板の変わりにBlogを利用するよう子供に勧めるのはどうでしょうか。
掲示板よりは感情的・脊髄反射的なやり取りになりにくいのではないかと思います。
●ネット上のコミュニケーションについていっしょに考えてみる
「相手の顔を想像する」「相手の気持ちを汲み取る」「これを書き込んでいいのかどうか、 心の中で1分待って考えてみる」などを実践してみるとよいでしょう。
要は実社会と同じなのですが、インターネット社会はより細かいところに 気を配る必要がある、より「大人の対応」が必要な場所だということを十分に教えておきたいものです。
●ガイド金子から
小学校高学年・中学生ともなれば、親が四六時中くっついて子供のパソコン操作を見守る…というのは無理な話です。
また、自分のプライバシーに親が過度に踏み込んでくるのを子供は嫌います。
しかし、だからと言って、子供にインターネットのデメリットを教えず、 どんなサイトも見ることができる環境のまま使わせるわけにはいきません。
両親の留守中に一人きりでインターネットを利用する子供も多い現在、 子供自身に「危険も多い世界」だということをしっかりと理解させる必要があります。
中妻さんの解説にもあるように、 子供の些細な変化にも気付けるよう日頃から十分なコミュニケーションを取り、 インターネット環境を子供向けに整え、マナー・利用法を繰り返し教えるのは、私たち大人の役目です。
次ページは、フィルタリングソフトの仕組みと注意点です。
記事INDEX
1ページ:記事トップページ >>●インターネットセキュリティの視点から
ガイド:中妻 穣太 さん | |
ウイルス対策やセキュリティホールなど、インターネット利用に欠かせない情報に精通。 合資会社トリコンフを設立し、セキュリティコンサルティングを主業務として展開中。 |
3ページ:フィルタリングソフトとブラウザの関係 >>
4ページ:知っておきたいブラウザ閲覧以外の危険性 >>
●子供向けサイトの視点から
ガイド:別当 律子 さん | |
キッズサイトの紹介はもちろん、子供の流行・イベントなどの記事もタイムリーに発信中。 子供向け・保護者向けの著書多数。 |
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