名古屋の観光・旅行/名古屋 自腹メシ

大甚 本店 名古屋自腹メシ第11回(4ページ目)

居酒屋評論家が「日本一の居酒屋!」と太鼓判を押す「大甚 本店」。創業何と100余年の名古屋屈指の老舗は、昭和どころか明治・大正からの空気が染み込んでいる。ズラリ並ぶ惣菜に、大テーブルで相席し合う常連たち。酒呑みでよかった!と思える至福の1軒だ。

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

酒は日本酒とビールのみ。夜9時過ぎにはスパッ!と閉店

おしゃれな黒ぶち眼鏡がトレードマークの3代目、山田弘さん(71歳)。会計はそろばん、しかもこれまた年季入りすぎ!

おしゃれな黒ぶち眼鏡がトレードマークの3代目、山田弘さん(71歳)。会計はそろばん、しかもこれまた年季入りすぎ!

日本酒は賀茂鶴と菊正宗の特級。賀茂鶴は香りのよい蔵出しです。今流行りの焼酎が置いてない、というのも何だか潔い男らしさを感じます。ついでに言うとご飯物も「一切ありません!」とご主人。基本的に料理はすべて酒のツマミ。お、男らしい……!

ラストオーダーは夜9時で、お客さんはその後も名残惜しそうに残りのお酒をちびちびやっているのですが、20分あたりになると「はい、今日はもうおしまいで~す!」と有無を言わせず追い出されます(笑)。こういう変にべたべたした馴れ合いのないところがこれまた男らしい!!

この日は夕方の暗くなる前に店を出ましたが、ビールとお銚子1本ずつという普段なら何でもない酒量だったのに不思議と頭がふわふわしていい気分に。明るいうちから飲むとそれだけで優雅な気持ちになって、その分酔いが回りやすくなるんでしょうか。もちろん、時間帯によらず気持ちよく酔えることは間違いナシ。酒呑みでよかったなぁ、そんな気分にさせてくれる至福の一軒です。

【この日のオーダーと料金】
3000円少々とこの店としてはちょっと高くつきましたが、ビール1本と小鉢をいくつかで1000円程度軽くひっかけるという利用法もこれまたこの店にはよく似合います

3000円少々とこの店としてはちょっと高くつきましたが、ビール1本と小鉢をいくつかで1000円程度軽くひっかけるという利用法もこれまたこの店にはよく似合います

・ 平目の肝と卵、タコの卵の煮物
・ 白和え
・ ジャガイモのサラダ
・ 平目の刺し身
・ 瓶ビール 1本
・ 日本酒 1合
……合計 3070円


■ 大甚 本店
住所:名古屋市中区栄1-5-6
TEL:052-231-1909
アクセス:地下鉄伏見駅より徒歩1分
営業時間:16:00~21:00
定休日:日曜・祝日(金曜が祝日の場合は営業)
Yahoo地図情報 

【シリーズ「名古屋自腹メシ」バックナンバー】
第1回 「JIROMAL」(※閉店)
第2回 お番菜と酒 「おっこん」 (栄)
第3回 うどん家 「匠庵」 (錦)
第4回 焼酎居酒屋「モモガッパ」 (錦)
第5回 貝と地酒 「杉むら」 (栄)
第6回 「どての品川」 (堀田)
第7回 「島正」 (伏見)
第8回 「雑炊 いちい」 (錦→伏見へ移転)
第9回 「ふじ原」 (久屋大通)
第10回 「きんぼし」 (伏見)
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで名古屋の旅行ガイドをチェック!楽天市場で名古屋関連の書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます