素朴で懐かしい惣菜はひと皿220円~
料理は野菜や魚の小鉢が中心。お客さんが増えるごとに次々減っていくので、早い時間帯の方がたくさんの種類から選べる
料理は作りおきの惣菜がメイン。煮物系だけで30品以上あり、これがテーブルやガラスケースにズラッと並びます。小芋の煮っころがし、いわしの煮つけ、平目の肝と子の炊き合わせ、あさりとぬたの酢味噌和え、おひたし、おから、じゃこおろし……。この他、焼き魚や刺し身など。庶民的で素朴な家庭料理、酒のアテがほとんどです。ひと皿200円台~という安さもうれしい限りです。
白和えと、奥は平目の肝・子とタコの子。これがとろっと優しい甘みでウマかった!
並んでいる小鉢を自分で取っていくという昔ながらの食堂スタイルで、たくさんの惣菜やネタが並ぶ中から、何をつまもうか品定めしていくのも楽しみのひとつです。焼き魚、煮魚、焼き鳥はガラスケースに並んでいるものを選んで焼いてもらい、刺し身は注文するとさばいてくれます。ご主人に「今日のオススメ、何ですか?」と尋ねると「何でもオススメ!」と即答(笑)。レコードのジャケ買いなんて言葉がありますが、自分にとっておいしい料理は自分の目で見極める、これがここでの鉄則なのです。
刺し身は「時価」で1350円が目安。マグロは定価で750円
煮物系は名古屋人好みのやや濃い目の甘口。それでいて決してしつこくないのは、調味料の質がいいのか、あんばいが絶妙なのか。どこにでもありそうな品々ばかりで、特別何が激ウマってわけでもないんですが、どれも素朴で優しくて、それでいてちゃんと印象に残る味なんです。刺し身は時価で、鮮度のよい近海物が食べられます。