産婦人科・産院選び/助産院情報

助産師のいる産院で産みたい人たちの理由(2ページ目)

助産師不足が表面化してきました。今まで一般の人の間ではほとんど意識されてこなかったこの問題。助産師とはどんな人?「産み場所には助産師がいてほしい」という3人の妊婦さんに聞きました。

河合 蘭

河合 蘭

妊娠・出産 ガイド

出産ジャーナリスト。著書に『出生前診断-出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新書/科学ジャーナリスト賞2016受賞作)、『卵子老化の真実』(文春新書)、『安全なお産、安心なお産』(岩波書店)、『未妊-「産む」と決められない』 (NHK出版)など。

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自分と子どもの命を預ける人だから、資格は大事

オランダ在住で第2子妊娠中の面谷(めんたに)真理子さんはキッパリと助産師派。「お産の時には、法律に関係なく、助産師についてほしい」と言います。面谷さんは、もし日本で出産するとしても、助産師のいる病院を選ぶと言います。「技術があれば資格は気にならない、というような気持ちにはなれません。やはり、自分と子供の健康と命に携わる人は専門の勉強と資格と経験がある専門家にお願いするのが、普通の考え方だと思います」

オランダでは、助産師は「正常出産の産科医」

面谷さんは、37歳の初産のとき、助産師を呼んで自宅出産しました。オランダでは「お産は病気ではない」と強く認識されていて、お産全体の実に3割近くが自宅出産なのです。

「オランダでは、助産師は、『正常分娩の産科医』という位置付け」と面谷さんは言います。妊娠中に問題が出そうなサインが出れば、医師にバトンタッチとなり病院出産になります。その境界線は詳細に定められていて、助産師はそれを厳密に守ります。

助産師にいてほしいと思う理由は人それぞれでした。でもキーワードをあげるとしたら、こんな言葉になりそうですね。

・ 自然
・ 安心
・ 身近
・(正常出産の)専門家

イラスト・平井さくら



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