コモディティ価格に連動
豊かな自然に恵まれた国、カナダ(画像はイメージです)
そのため、カナダドル(加ドルと書かれることもある)はコモディティ価格に大きく連動する傾向があります。
コモディティ価格とは、先物取引所で売買される商品先物価格のことで、原油・天然ガスなどのエネルギー、大豆・トウモロコシなどの穀物、アルミニウム・銅などの非鉄金属、砂糖・コーヒーなどの農産物、金・銀などの貴金属といった商品を対象としています。
特に原油価格との相関関係が強いのが特徴で、原油価格が上昇した時に買われる傾向があります。また、資源関係の会社などが買収の標的になることがあり、その際にカナダドルが買われるケースがあります。
資源国通貨といわれる通貨の中では比較的流動性が高く、安定的に取引しやすい通貨といえます。
資源国であると同時に、自動車関連の製造業やハイテク産業の拠点でもあり、産業構造が多岐にわたっているので、細かな相場変動の影響を受けにくくなっています。
また財政が健全でGDP成長率も比較的高く、治安もいいので、昨今の不安定な相場状況の時に人気の高い通貨です。
値動きの傾向としては、それほど激しい動きはせず、中長期的に素直な動きをしています。デイトレードなどで短期的な値動きを追うより、例えばレンジブレイク後(一定の価格帯を抜けて上昇・下降する時)のトレンドを狙うなどの取引がよいでしょう。