「欲」との戦いだったガツガツトレード期

カリスマトレーダーの鳥居万友美さん

カリスマトレーダーの鳥居万友美さん

FXカリスマ・ママトレーダーの鳥居万友美さんに引き続き、インタビュー。後編では、鳥居さんが現在実践しているハッピートレード法をおうかがいしました!(前回の記事はコチラ!「FXカリスマ・ママトレーダー鳥居さんの成功への道」)

ガイド内田
 テクニカル分析と徹底した損切りで、資金を取り戻しました。今も、そのトレード法を使っているのですか?

鳥居さん 1時間足で反転を狙うトレードはうまくいっていたのに、これがトレードの面白いところ。損を取り戻したら、徐々に欲が出てきちゃって。1時間足では物足りなくなってきたの。この時期は、ガツガツとトレードしていた「ガツガツトレード期」ね。常にポジションを持っていないと、損しているような気分になって、気持ちが落ち着かない(笑)。同じ1時間でも、1時間足だと一本しかローソク足が立たないけど、5分足なら12本出来るでしょう。チャンスがもっとあるように思えて…そう、5分足でトレードし始めたの。全く同じ方法をあてはめて。

ガイド内田 1時間足の法則が5分足でも有効だったのですか?

鳥居さん それがね、利益が出なくなってきたの。5分足で反転を狙っても、本格的に反転することは少ないんです。すぐに値が戻っちゃう。だから、利益が出ているうちに、素早く利益確定する必要があるんだけど、それが出来なくて。利益が出ないまま、少額のロスカットが何回も続くから、トレードの調子を完全に崩してしまったの。トレード手法を教えてくれたFX成功者(※記事前編に登場)が「1時間足で」と言ったのには、それなりの意味があったのだと後から気づいたけど、その時はまるで理解できなかった。

FXは、逆張りより「順張り」で!!

ガイド内田 新たな転換期の到来ですね。
鳥居さん 日経225先物の本を参考に、RCIを使うことにしたのね。RCIは、買われすぎ、売られすぎを判断するオシレーター系のチャートのこと。マイナス100からプラス100までの範囲内で動くの。例えば、時間とともにレートが上昇すればプラス100に近づくし、逆に時間とともにレートが下落すれば、マイナス100に近づく。一般的には、RCIがマイナス80~100の水準から反転してくれば「買い」、プラス80~100の水準から反落してきたら「売り」のサインと言われているの。

ガイド内田 ただ、オシレーター系のチャートは、トレンドが強ければ強いほど、上下に張りついて上手に使えない時もありますよね。

鳥居さん そう。だから単独で使うのではなくて、3本表示させるの。これは、FX会社によって表示できない場合もあるんだけど。私は、短期(9)、中期(26)、長期(52)の三本を使っていて、それぞれがどこにあるのか、どの方向を向いているかをチェックするのね。

例えば、2本が同時に反転(反落)してれば、トレンドが発生した可能性が考えられるし、3本ならよりその確率が高まる。もともと、反転を狙ってエントリーしていたから、強いトレンドが出ている時に損切りされることが多かったんだけど、RCIを使うようになってからは、トレンドが発生した後に、順張りで入ることが多くなって。トレンドが出やすいFXは、順張りの方が楽なんだって、この頃ようやく気がついたの。

ゆったり「ハッピー」なトレードへ

ガイド内田 RCI、順張りという味方を得て、トレードの調子は戻りましたか?

鳥居さん うーん。トレードの結果は出ていたけど、ストレスと疲労がひどかった。この頃はまだ5分足でトレードし続けていたのね。1日で30回から40回、多い時で60回くらいトレードしていたかも。そうしたら、チャートを見すぎて瞼が痙攣するようになって。「もう5分足はやめよう」「FXを長く続けていくためにトレードスタイルを変えなくちゃ」って思って、ローソク足を一気に日足に切り替えたの。

ガイド内田 5分足から一気に日足に、ですか!

鳥居さん そう。実はそれまで週足、月足なんて見たことがなかった(笑)でも、長いチャートを見るようになって、FXを始めた頃に大損をした理由がようやく理解できたんです。損をした時は、レンジ相場の動きが徐々に収斂して「三角もちあい」を形成していて、そのもちあいを下放れて、大きく下落した場面だった。「あー、下放れたここで損切らなくちゃいけなかったんだ」って。

ガイド内田 長いチャートを見ることで、自分が今、相場のどの位置にいるのかがわかるのですね。

鳥居さん 失敗って、その理由がわかればたいしたことではないことも多いけれど、気が付くのには時間がかかるのね。でも、自分の失敗がわかれば、未来の失敗を防ぐことができるでしょう。短い足でするトレードは、結局、短期のあやとりの取引になってしまう。だから、日足で相場の大きな流れをつかみ、下落トレンドだったら、1時間足で売るタイミングだけを見つける。もう逆張りはしなくなったの。

デイトレードとスワップを使い分ける

ガイド内田 今は、ゆったりスイングトレード中心ですか?

鳥居さん 相場にもよるけど、普段はデイトレードから2~3日の短めのスイングが中心かな。レバレッジをきかせるFXは、一回一回の取引の勝ち負けをはっきりさせる方がいいみたい。失敗も後に引きずらないし。その口座とは別に「スワップ口座」を作ったのね。資金を大目に投入して、レバレッジは最大で3倍まで。

例えばユーロ円の月足で、2012年半ばから後半にかけて、RCIが3本ともに下にきてその後、反転の動きを見せた時があったのね。それで、前のチャートを遡って似たような動きをしたチャートを探したら、2000年後半から2001年初めの動きに似ていて。当時、100円を下回っていたレートは、その後、何年もかけて170円目前まで大きく上昇。同じ動きになるとは限らないけれど、試してみる価値はあるでしょう。

ガイド内田 その手法は、仕事などで忙しい人に試してもらいたいですね。

鳥居さん 月足なんてなんの役にたつの?と思っていたけど、普段、仕事をされている忙しい方だって、気持ちの負担が少なくチャレンジすることができるでしょう。その後は、買い増し(売り増し)のチャンスがきたら、ポジションをさらに積み上げていくのね。月足だからチャンスは少ないけど、ダマシも少ないような気がするの。

ガイド内田 ここぞという時にまとめてポジションを持つ方がいいのでは?

鳥居さん 最高のタイミングでエントリーすることって難しいでしょう。でも、FXは何度でもチャンスがくるところが魅力のひとつなの。まず、自分の資金に合わせてポジションを考えて、いっぺんにポジションを持つのではなく、数回に分けてポジションを持つことがコツのひとつ。相場は、波があるものだから、大きなポジションを持ちすぎると、調整局面で気持ちが落ち着かないでしょう。気持ちに余裕を持って出来るトレードをすることが一番。長く置いておくポジションだからこそ、急がずゆっくりね。

ガイド内田 ファンダメンタルズは参考にしますか?

鳥居さん ファンダメンタルズは難しいでしょう(笑)。それに、理解したからと言っても、結局いつエントリーすればいいかを判断するのは、やっぱりチャート。だから、トレードはテクニカル中心です。

トレードを記録して自分と向き合おう

ガイド内田 FXノートをつけているそうですが。

鳥居さん つけ始めたのは、勉強の時期に通った「株のオンラインスクール」で教えてもらったことがきっかけだったの。講師がなぜ成功できたのか、どうしても知りたくて真似をして。トレードでどうしても、勝てるようになりたかったから、なんでも試してみたのね。

ガイド内田 どんなことを記録しているのですか?

鳥居さん 例えば、「本やセミナーなどから学んだこと」とか、「エントリーの根拠」「決済した理由」かな。あと、「ストップに引っ掛かった時、何がいけなかったのか」を考えて、書いておくの。日々、覚えていられることって、少ないじゃない(笑)。だから、最初に思っていた理由を、その後の都合で変えてしまうことが多いの。でも、言葉にして書き記しておくと、腑に落ちるでしょう。記録が溜まってくると、エントリーのタイミングがよく似ていることがわかるし、成功したトレードのクセもわかるの。そこから「自分の得意なトレードスタイル」が見えてくるのね。その場限りで忘れてしまうことが、文字にすることで理解し、さらに進歩できるの。

ガイド内田 失敗パターンも知ることで、成長できますね。

鳥居さん そう。ノートをつけ続けることで、ひとつひとつのトレードが貴重な経験になるのね。自分で試してみて、記録することの大切さを実感できたの。FXで、運よく利益を出せるひとは、たくさんいるけど、結局消えてしまうでしょう。失敗をひとつひとつ理解し、トレードも一回一回完結していくことがすごく大切ね。

自分で生きていく力を養おう

ガイド内田 鳥居さんは、本やブログ、レポートなどでFXの情報や、ご自身の体験を発信しています。トレーダーの皆さんに伝えたいことは何ですか?

鳥居さん 「自分で自分を雇用する力」があると、不安が少なく、生きやすくなるでしょう。何かに依存するのではなく、自分自身で生きていく力を持つことができるの。だって、依存していたものが突然なくなったら大変でしょう。でも、FXには定年も無いし、どこに住んでいてもチャレンジできる。勉強して、リスクがあることさえ理解できれば、チャンスは平等に与えられるの。経済的な自立は、自分への自信。毎日は、もっともっと楽しく過ごせるんだと気づいてもらえたら嬉しいな。

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【インタビューを終えて】

「自分で自分を雇用する力を持つ」という一言が、胸に突き刺さりました。私も含めて、将来を不安に思う方は、たくさんいるのではないでしょうか。FXは、誰にでも平等にチャンスを与えてくれます。ただ、そのチャンスを活かすことができるのは、努力した人だけ。真剣に、FXと向き合った人だけなのです。様々なアドバイスに、素直に耳を傾け、様々な方法を試し、自分にあった手法を見つけ出した鳥居さんの勉強方法は、多くのトレーダーに、大きな可能性を感じさせてくれるはずです。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。