ところで、なぜ、国債利回りが金利指標に?
やっとわかった!
順序が逆になりますが、最後に、なぜ新発10年物国債の流通利回りが、長期金利の指標になるのかについて。
債券を買うと、買ったお金が世の中に「供給」されます。国債を売ると、お金が手に入ります。国債を売るということは、お金の「需要」があるから、国債を売って調達するということです。その「お金の需要と供給」の中で、利回りが決められていきます。
最初に「長期金利は、政府や日銀が決めるものではなく、市場でのお金の需要と供給によって決まります」と書きました。10年という期間の長い国債の取引は、まさに「長期のお金の、需要と供給」を表しているから、長期金利の指標となるのです。