直前期1~2月は知識の固定化に取り組む
すでに取り組んだ問題の全体練習を行おう。まず時間配分をする。センター試験の場合も各問題の時間を決めて実践。特に配点の高いものは多くの時間をかけたい。例えば、センター試験の第6問は20分とか。取り組む順番も考慮してみよう。最初の問題からする必要はない。時間を意識して解答する。これは時間内に終わらせるということではなく、意識して解答する練習をするということ。つまり自分にプレッシャーをかけること。別に時間が多少オーバーしてもかまわない。
辞書のような補充となるものは限定的に使用。語彙力が追いついていない人は、辞書なしで取り組むことができない場合も多いので、自分の語彙力と相談して、限定的に使用してほしい。たとえば、選択肢のみ使用するなどにするといいだろう。
試験直前1、2週間は知識の再確認を
ひたすら、すでに取り組んだ問題をできるだけ早く、多く復習しよう。答えを覚えていてもかまわない。こうすることで問題の処理能力は飛躍的に向上する。ちまたで販売されている問題集も基本は赤本から問題を採用しているものが多い。それなら、赤本に取り組んでいるだけでもいいということだ。また、自分の受験する大学ばかり取り組まず、同レベルの他問題をすることも非常に重要だ。自分の思考がパターン化されてしまうのを防げるからだ。学力がまだ未発達の受験生にとって、赤本はハードルが高い場合が多い。だからもっと簡単な問題で……と偏差値ランクが低い大学の問題をしようと思うことがある。しかし、偏差値ランクと受験問題の難易度は比例しているわけではない。偏差値が高くなくとも難解な問題を出す大学も多い。
2学期からの受験勉強の過ごし方次第で、合否が決まると言っても過言ではない。まだまだ十分間に合う。最後まで諦めずに、努力してほしい。