株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

デイトレードは空売りが有利?

株式投資を始められる方の多くが、“デイトレードで成功したい”とお思いなのではなのでは。そのデイトレードは空売りが有利とは本当か?西村剛が検証してみます。

西村 剛

西村 剛

株式 ガイド

国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。最近では統計データを重視したシステムトレードにも注力。

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みなさんはデイトレードと言う投資手法をご存知でしょうか?

一般的には、1日のうちに何回も取引を行い、その日のうちに持ち株はすべて決済してしまう短期的なトレードです。

株式投資を始められる方の多くが、“デイトレードで成功したい”とお思いなのではないでしょうか。デイトレードに限らず、初心者が株式投資を行う場合、「今日は何を買おうかな?」と考えてから注文を出すのではないでしょうか。

毎日、「今日値上がりしそうな銘柄はどれだろう」と毎朝買い注文を出すのですから、必然的に寄付が高くなります。つまり寄付から引けにかけて株価は下落傾向にあると言えます。
そうデイトレードでは実は空売りが有利なのです。

図は1999年から2009年にかけて、日経225先物を寄付で売って、その日の引けに買い戻した場合の検証結果です。

空売りの仕掛け

空売りの仕掛け



仮に99年から09年の間に、毎日、日経225先物を寄付で売って、引けに買い戻していれば、約1300万円利益を得ることが出来たと言えます。

日経225先物は、株式市場全体を表す株価指数のため、すべての銘柄で一概には言えませんが、株式市場の傾向としてはこのデータからも、投資は売りから入るほうが有利だと言えるのではないでしょうか。

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