港区白金台を横切るプラチナ通りの中頃、洒落たイタリアスタイルのセレクトショップ「クラッセ白金台」がある、その地下フロアーにあるイタリアンレストラン「BIFFI TEATRO( ビッフィ・テアトロ)」。デザインテーマは“南イタリアの海岸リゾート”と設計者は言う。オープンキッチンを囲む大きなカウンターが配置され、キッチンで繰り広げられる調理作業をまるでエンターテイメントのように味覚だけでなく視覚でも楽しむことができます。リゾートにある劇場のような大人のレストランです。
カウンター席に囲まれたオープンキッチン
厨房がインテリアの主役!
階段を下り、「BIFFI TEATRO」のドアを開けると、地下とは思えないほどドライエリアからの光が射し込み明るい雰囲気になっています。そして目に飛び込んでくるのは、オープンになっている厨房。奥の壁際に並ぶ厨房機器、そして真ん中には大きな鉄板レンジとオープンな大きな調理台が配置されています。その上部にあるスチールの格子をモダンにデザインした巨大な間接照明がレストラン内のメインのデザイン要素となって明るく全体を包みます。白黒のストライプの粋なパターンの小さいペンダン照明がひとりひとりを大切にするかのように、光を投げかけます。整えられた舞台は厨房、シェフたちのおいしさの競演が開催されます。
厨房を取り囲む客席
オープンキッチンをぐるりと取り囲む大きなカウンターが配置され、客はワインを片手に作りだされる料理を待ちながら、シェフの一挙一動を間近に観劇できる、まさに劇場(テアトロ)空間になっています。
ニュートラルな色使いの空間
視線を隠すスチールの棚
レストランの空間は、ニュートラルな色使いになっており、シンプルでモダンです。アペリティフのためのバールとレストラン空間を仕切るのは、スチールの箱を積み上げたシェルフになっています。その黒いシェルフは、見る角度により視線を通したり遮ったりしながら、二つの空間をつなぎます。
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