安全性って、何のこと?
「債券の安全性」は、利息や償還金(満期が来たら受け取れるお金)が約束通りに支払われるかどうか、その確実性のことです。利息や償還金は、発行している国や企業の財政がものすごく悪化したら、もらえなくなったり、減らされてしまったりすることがあるのです。安全性の評価は、格付を参考に
安全性を自分で判断するのは簡単ではありません。財務諸表などのデータを読むのが難しい上に、戦争やクーデターなど政治情勢の変化によって債券の安全性が変わることもあり、いろいろな角度から検討しなければなりません。そこで、各債券の目論見書に書いてある格付が参考になります。代表的な4つの格付機関(民間の会社)の格付の記号と、その意味を簡単にご紹介します。
・具体的な判断基準や表示方法は、格付機関ごとに異なります。 ・上記のアルファベットに、「+、-」や「1、2、3」などの記号の組み合わせ、さらに細かく分類されます。 |
【格付の記号の、だいたいの意味】
■Aaa、AAA
利息が元本が予定通り支払われる確実性が最も高い。利息等が余裕をもって守られている。
■Aa、AA
Aaa、AAAほどではないが、総合的に優れている。
■A
将来的に確実性を低下させる事柄が出てくる可能性はあるが、現時点では元利払いの確実性は高め。「中級の上」というイメージ。
■Baa、BBB
確実性は高くもなく、低くもない。長期的に見ると確実性が低いと思われる面もある。「中級の中」、ギリギリ合格、のイメージ。
■Ba、BB以下
確実性が低い。Caa、CCCになると、債務不履行に陥っている場合もある。
では、私たち個人投資家は、どのランクの債券を選ぶべきでしょうか。