葬儀・葬式/埋葬方法

納骨堂選びのポイント

納骨堂とは遺骨を納める屋内型の施設(お堂)のこと。比較的料金が安めであること、承継者(継承者)不要でも購入できる点などから、最近はお墓を買わずに納骨堂に遺骨を納めたいという人が増えています。ロッカー型や仏壇型のほか、コンピューター自動制御された納骨堂もあります。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

納骨堂とは

納骨堂は明るくお参りがしやすい雰囲気のところが多いようです

納骨堂は明るくお参りがしやすい雰囲気のところが多いようです

納骨堂とは遺骨を納める屋内型の施設(お堂)のことをいいます。一般的には墓石を購入する必要がなく(一部墓石を建てる場合もあり)、比較的料金が割安なため、全国各地で増加しています。遺骨を納める場所は、ロッカー型や仏壇型、お墓型などに分けることができますが、最近ではコンピューター制御され自動的に骨壷が運ばれてお参りできたり、スクリーンに遺影が映し出されたりする納骨堂にも人気が集まっています。

納骨堂はこんな人におすすめ

ひと昔前まで納骨堂といえば、訳ありの遺骨を収蔵する場所であったり、お墓へ納めるまでの間の仮安置場所のように捉えられていましたが、最近の納骨堂は墓所として、永代にわたって供養することを目的に造られています。

現代の納骨堂の大きな特徴は跡継ぎ不要でも購入できる点。日本の場合、墓守といえばまず「承継者(後継者)ありき」が大原則。しかし、現代は核家族化、少子化が進み、独身者の増加や、結婚しても子供を持たない人、子供がいても一人っ子や女の子のみなど、「承継」制度に依存できない環境に置かれていますから、納骨堂はまさに救世主的存在といえるでしょう。将来的に墓守をする人が絶えてしまう可能性がある場合だけでなく、子供たちに世話をかけたくないと自分の意思で生前に契約する人も増えています。

納骨堂費用と選ぶポイント

納骨堂の施設にも限りがありますから、多くの場合30年とか33年、長い場合は50年など契約期間が決まっていて、一定期間が過ぎると他の遺骨と一緒に合葬されます。費用は施設の内容や場所によって異なり、1名につき20万円~300万円とピンからキリまで。その他に年間管理費が毎年かかってきます(契約期間分を一括で支払うケースもあります)。

選ぶポイントとしては、宗旨・宗派、交通の便や使い勝手なども大事ですが、寺院や運営母体の考え方をしっかり確認しておくこと。安易に「ブームに便乗する」といった考えで造られているケースもありますから、経営の安定性や信頼性までもよく確認しておくことが大切です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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