交通事故の2倍以上が自宅で死亡

2008(平成20)年1年間に交通事故で死亡した人は7499人。1995(平成7)年の時点では、1万5147人だったので、関係者の努力とみんなの注意によってかなり減ったことになります。では、次の数字は、何を集計した数字でしょうか?

1万3240人

この数字は、1年間に家庭内で不慮の事故によって死亡した人の数です。厚生労働省が発表した「不慮の事故死亡統計(平成21年度)」によると、2008年に家庭における不慮の事故の死亡者は1万3240人もいるのです。

不慮の事故で亡くなる人も交通事故死のように減っていけばいいのですが・・・

不慮の事故で亡くなる人も、交通事故による死亡者のように減っていけばいいのですが・・・
 

最も慣れていて安全なはずの自宅で死亡している人のほうが、交通事故で亡くなっている人よりもはるかに多いということになります。

どんな事故で亡くなっている?

では、事故の種類別見ると、家庭内ではどんな事故で死亡している人が多いのでしょうか? 以下のような調査結果が出ています。

(1)溺死     4079人
(2)窒息     3995人
(3)転倒・転落  2560人
(4)火災     1238人

家庭内では、火災で亡くなる人よりも、溺死や窒息、転倒・転落など、普段の生活の中にありそうな小さなきっかけが死亡事故につながっていることがわかります。

不慮の事故で亡くなる高齢者が多い

不慮の事故で亡くなる人を年齢別に見てみましょう。家庭内に限定した集計がないので、一概にいえませんが、年齢不詳を除いて計算してみると、下記のように65歳以上の高齢者が圧倒的になっています。

(1)溺死     65歳以上→約78.9%
(2)窒息     65歳以上→約85.9%     
(3)転倒・転落  65歳以上→約79.7%
(4)火災     65歳以上→約62.3%

交通事故の死亡者のうち、65歳以上の高齢者が占める割合は、約50.1%です。これと比較してもかなり高くなっています。

次ページでは、家庭内でなぜ事故が多いのか、高齢者にとってどんなことが危険なのかを推測しながら、対策を考えましょう。