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1つのソファで作る3つのリビングスタイル(2ページ目)

VITRA(ヴィトラ)社のANTONIO CITTERIO(アントニオ・チッテリオ)デザイン“Suita Sofa”というスタンダードなソファを使った、美しくスタイリングされた3つのインテリアシーンをお楽しみください。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド


イームズの“ラウンジ チェア”が、時代を超えたモードな空間に


“Suita Sofa”+チャールズ&ルイ・イームズの“Lounge Chiar ”

“Suita Sofa”+チャールズ&ルイ・イームズの作品“Lounge Chiar ”


神秘的な宇宙を思わせるロイヤルブルーのラグが印象的なモードな空間です。キャメルカラーの“Suita Sofa”に合わせられたのが、あの名作1956年にデザインされたチャールズ&ルイ・イームズの“Lounge Chiar (ラウンジチェア)”でした。ライトな空間に重厚すぎるラウンジチェアですが、背後におかれたブラックのスクリーンが全体を引き締めてバランスをとっています。


歴史を語る名作椅子


4s-1-37962 イームズの“Lounge Chiar ”

 イームズの作品“Lounge Chiar ”

重厚で豪華な雰囲気たっぷりのチャールズ&ルイ・イームズの“Eames Lounge ”は、ラグジュアリーな中にもどこか親しみやすさが感じられます。ちょんと置かれたロイヤルブルーのクッションがラグとのカラーを結びつけます。手前に置かれているテーブルは、イサム・ノグチが1957年にデザインされた“Prismatic Table(プリズマティック・テーブル)”です。ノグチ最後の作品といわれているメタルプレートを加工した彫刻作品です。


“Suita Daybed”+チャールズ&ルイ・イームズ

“Suita Daybed”+チャールズ&ルイ・イームズ作品“Stools”

同じシリーズのデイベッド“Suita Daybed”も配置されていました。ベッドサイドにはウォールナットの無垢材で作られた、チャールズ&ルイ・イームズの“Eames Walnut Stool”(
1960年)置かれています。もちろんこのデイベッドにも、深いロイヤルブルーのブランケットがディスプレーされ、空間にリズムを作ります。




さりげないスタイリングの中にユーモアを!


ロボットのフィギュア

ロボットのフィギュア

ソファの背後につけられたシェルフには、遊び心が満載のロボットのフィギュアがディスプレーされていました。今、すべてに完璧にしないのがインテリアのかっこよさにつながります。格式高いラウンジチェアの重さを取り除くかのように、子供の頃のワンダーランドをミックスさせたスタイリングに感服です。



次ページは、「和を想わせるモダンなスタイリング」に続きます。

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