株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

エルピーダメモリの株価に注目!(2ページ目)

この1年半、エルピーダメモリ(6665)の株価は大きく変動しました。サブプライムショックによる暴落時、2008年11月21日に305円まで落ちましたが、その後、2010年4月15日には2189円まで高騰。まさにお宝株であったといえるエルピーダメモリの今後はどうか、考えてみました。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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エルピーダメモリの今後の見通し

前述したV字回復を通じ、エルピーダメモリは一気にDRAM業界でのシェアを拡大してきました。2005年にはシェア5位で7%シェアに過ぎませんでしたが、2009年第四四半期にはシェア3位の19%シェアにまで一気に登りつめてきております。シェア31%で1位のサムソンが、ようやく射程距離に入ってきたといえるでしょう。

DRAMが主に使われるパソコン業界は2009年のウィンドウズ7の発売という一大イベントを終え、次の大きな展開への過渡期に入っています。エルピーダの今後は、DRAMが使われるパソコンやテレビ、携帯電話が今後どうなるのかによって左右されそうです。この3つの分野は融合を図りながら新展開に入ってきている状況で、インターネットテレビやiPad、ネットブック、3Dテレビ、LEDテレビなど新製品が続々と台頭してきています。特にiPadやiPhoneをはじめとする携帯端末用のDRAMにおいて、エルピーダメモリはサムソンと二分する勢力で、株価の動きの激しいエルピーダメモリはまだまだ目の離せない展開となりそうです。今後2010年年末商戦に向けて様々な動きが出てきそうなので、注目しておきましょう。

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