節分の食卓メニューって、手巻き寿司じゃダメですか?
節分の夜には「恵方を向いて巻き寿司を丸かぶりすると、無病息災、幸運が訪れる」らしいですが……
ですがこの「恵方巻き」、関西では馴染み深い風習のようですが、それ以外の地域で生まれ育った方の中には、どうも気分的に盛り上がらないという方も多いのではないでしょうか?
気になってガイドが調べたところ、「恵方巻き」のルーツは大阪・船場の商人にあるようです。そもそもは商売繁盛の祈願事で、江戸時代末期から明治時代初期にかけて広まったようです。節分の夜にはその年の恵方に向かって、願い事を思い浮かべながら目を閉じて食べるのが習わしとされており、食べている間は無言でなければならないとも言われています。また、恵方巻きに入れる食材については「福を巻き込む」という意味から七福神に因み、かんぴょう、キュウリ、シイタケ、うなぎ、でんぶ、伊達巻などを入れるのが良いとされています。さらに、縁を切らないように「切らず食べる、丸かぶりする」のが正しい食べ方でもあるようです。
こうやってその由来を一つずつ調べてみると、小さな子どものいる家庭ではなんとも面倒な「恵方巻き」。関西の方には叱られるかもしれませんが、ガイドにいたっては「いくら縁起物といっても面倒だし、いっそのこと手巻き寿司の方が楽しいんじゃない?」などと考えてしまいます。そこで、近所のスーパーで鮮魚をさばく板前さんに思い切って聞いてみることにしました。
「あの、節分の夜は恵方巻きじゃなくて、手巻き寿司にしようと思うのですが……」
節分に恵方巻きではなく、手巻き寿司でもあり?
ガイドの素朴な疑問、「海鮮巻きや恵方ロールがアリなら、手巻き寿司パーティーでもいいんじゃないスか?」
ご当地関西の方には叱られてしまいそうですが、「ぶっちゃけ、恵方巻きじゃなくてもいいんじゃないスか?!」と考えすぎて訳がわからなくなり始めたガイドがスーパーの板前さんに聞いてみると、「お客さん、そんなに考えなくてもいいんじゃない?」といたって冷静に、そして「手巻き寿司でもいいと思うよ!」と笑顔で答えてくれました。(笑)
恵方巻きブームのきっかけは、関係業界の販売促進だった
業界筋曰く、そもそも現在の「恵方巻きブーム」は、1月下旬~2月初旬にかけて売り上げが伸び悩むスーパーやコンビニ業界と海苔業界との間で始まった販売促進行事がきっかけで、全国展開する大手コンビニエンスストアのテレビCM等によって瞬く間に全国に広まったそうです。「節分には恵方巻き!」が合言葉のように急速に広まった影響で、海鮮巻きや恵方ロール等のアイデア商品が次々と発売され、中に入れる食材や食べ方などの本来の意味合いは薄れつつあるのが現状のようで、「全国的にはその年の恵方を向いて海苔巻きを食べるといった程度で済ませてしまう家庭が多いようです」とのことです。「そりゃ関西ではずっとそうやってきてるから。でも、そもそも他ではそういった文化がないんだから、自己流でいいんじゃない。手巻き寿司だって子どもは喜ぶと思うよ!」
威勢の良い板前さんのアドバイスに気を良くしたガイドは、節分の夜の食卓は手巻き寿司パーティーをすることに。
近所の板前さん推薦!節分の手巻き寿司
節分商戦、スーパーでは刺身コーナーにも注目! |
節分商戦、全国各地のスーパーでは他店に売り負けまいとお買い得品を並べますが、中でも鮮魚コーナーの刺身パックは通常よりも気合を入れるお店が多いとか。節分コーナーはもちろんですが、生鮮売り場も忘れずにチェックしてください。
予算に応じて買ってきた刺身は、手巻き寿司用に細長く切り直し、お皿に盛り付けてもいいですが、まな板を器代わりにするのも雰囲気が出て美味しそうです。
刺身以外のネタでも盛り上げる!
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手巻き寿司が簡単に作れるお得なセット。100円ショップにも売ってます。 |
ガイドの近所のスーパーの板前さんもお勧めする手巻き寿司、完成です! |
すし飯は市販の「すし酢」を炊き立てのご飯にまぜるだけですし、食材の買出しから準備まで、これならパパひとりでも簡単にできますよね。こうやって食卓の準備(後片付け)ができるようになれば家事や育児の分担にもなりますし、子どもにとっては「自分で選んで食べる」という食育のきっかけにもなると思います。
今年の節分は豆撒きの鬼役だけでなく、パパの手巻き寿司で食卓も盛り上げてみてはいかがでしょう!
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